A Big Mistake
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| CAZALS , TOKYO | photo: sk |


Cazalsの単独での来日公演ということで、ライヴに誘っていただき、撮影もさせてもらった。ありがとうございます。
相変わらずのフィルの動きとカリスマティックな存在感は素晴らしい。


待たされすぎたデビュー・アルバム「What of Our Future」もリリースされた。
かつてその経緯というか、きっかけは書いたと思うが、いまやこのアルバムを制作したレーベルK社は、すでに僕らの中ではビミョウな位置にあり、レーベルの先入観でこのバンドの音を聞くなといわれても、あのロゴとグラフィックでパッケージされてしまっては、この英国バンドにちょっと申し訳なくさえ思ってしまう。
あの初期のカリグラフィのようなロゴがかっこよかったのに…というファンはきっと僕だけではないはずだ。


先日も「Somebody, Somewhere」のヴィデオクリップを制作の途中段階で、そのラフ・エディットを自慢げに送ってきたK社のG氏であるが、
「Cazalsも好きだし、Andréも好きだけど、(ルー・ドワイヨンはこの際どうでも良いとして)この曲にこの映像の組み合わせはどうかと思う…」と正直な感想を返し、気分を害させてしまった。


ついでだから吐露しておくが、Invitationという雑誌の今発売されている号でパリ特集をするにあたり、何か音楽のコラム的な原稿をと依頼された。パリの音楽シーンということだから、いつものことながら、E社とI社の辺り、さらに最近のバンドのことでいいのかと思ったが、どうやらKitsuneのページの近くということで、彼らについても触れてくださいという。僕は正直に「今は彼らについて、いいことは書けそうにありませんが…」と言ったのだけれど、それでもいいというので、少しだけは包み隠して、思うところを書いた(いつかのコンピの原稿と読み比べて頂ければ、ちゃんと笑えるように書いてあります)。
校正の段階でレイアウトを見たら彼らのインタヴューの真下に僕のそのコラムがある。そのコラムのタイトルは「Kitsuneを横目に…」だったのである。さっそく編集部から書き直しを迫られたが、最初から説明していたのだから、出来ません(あるいは別の方にお頼み下さい)と答えた。

さて、今でもおしゃれといえばこのレーベルなのか、代官山のレコード屋さんなのかはもう僕にとってはどうでもよいことである。

QUI EST "IN" QUI EST "OUT" ——誰が“イン”で誰が“アウト”か、
そういったことは賢明で敏感なみなさまには、お分かりいただいておるかと思っております。

Cazalsはパッケージがなくても聴くよ。
そもそもライヴにはパッケージは関係ないのである。


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| CAZALS , TOKYO | photo: sk |
by cherchemidi | 2008-06-11 02:44 | de la musique
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par 梶野彰一
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