Le Jardin Sec
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| Nanzenji, Kyoto | photo: sk |

Alan Braxeのお共をして、京都を訪れた。
朝早くに東京を出たのは、京都で少し観光をしたいという要望があったからだ。
フランス人と京都、という組み合わせはこれまで何度となく経験あるが、さてこの穏やかなAlan Braxeと彼の奥様を喜ばせる場所とはどこだろう。
果たしてそんな迷いは必要なかった。

今回Alanを招待した田中さんは、京都ですでに待っていて、僕らが京都駅に着くと電話が鳴った。彼のソウルブラザーともいえる京都の針師のはじめさんも一緒だと言う。南禅寺のお坊さんとお知り合いとのことで、普段は見れない/入れないというコースを案内して頂く手はずが整っていた。

重要文化財の襖絵も目の前で見ることができたり、普段は外から拝むだけの三門の中にも初めて入れて頂いて、案内役のはずの自分もすっかり感心するばかりであった。
お坊さんがひとつひとつ説明してくれるのだが、そもそも襖絵の意味や、建造物や仏像の様式、仏教的思想の説明をフランス語に訳すなど、この僕ではほぼパ・ポッシーブルなのである。中国的影響と日本的要素を分類する程度で精一杯だ。

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枯山水の石庭にいたっては、さて直訳で「Jardin de Pierre」でよいものか、いや“枯れ”を強調して「Jardin Sec」でよいものか、ともかく、呼び方はどうあれ、あの石は虎の親子を表しますだの、水はないが河があり、この石庭がそのまま宇宙であったり、「心の如し」であったりするわけであるから、とうてい説明になっていない。
潔く鳴り響くししおどしの音で「ZEN」を感じて頂ければということで、結局お茶を濁すのは毎度のことだ。

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花の季節が終わり、新緑の京都もまた素晴らしい。
何度足を運んでも、京都とパリだけは飽きることがないだろう。多分一生。
三門から見た山の緑は水分を帯びて、こんもり膨らんでいた。

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| photo: sk |

一日のうちで「静」と「動」が激しく両極端に振れるのは心地よいもので、さて、その夜のAlan Braxeはまた次回。
(つづく)


おまけ:「ダメだ 京都、行こう。」
by cherchemidi | 2008-05-20 12:47 | photo
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par 梶野彰一
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