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South Ferry
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| photo: sk |

NYに行ったら「自由の女神」を観なくては…というのは半ば強迫観念のように頭にこびりついていた。
そして出来ることなら船に乗って甲板から海の向こうにマンハッタンを眺めてみたいとも思っていた。
これは僕のトラウマ・フィルムともいえるジャームッシュの『パーマネント・バケーション』のせいだ。
ご覧になった方ならご存知の通り(この後観られる方、以下、ネタ書いてます)、最後、主人公の彼はNYを去って“君のバビロン”となるだろうパリに向かうわけである。
NYに発つ数時間前、パッキングが終わってから成田に向かう前にこの『パーマネント・バケーション』のDVDを観た。果たして若き時代の僕はこの言葉の影響でパリにバビロンを求めてしまったのだろうか?

ともかく僕が短いNY滞在でようやくマンハッタンの南の端の港(確かあの主人公はブルックリンの港からNYを去るのだが…)にまでたどり着けたのは最終日の午後だった。
その日PHOENIXのサウンドチェックの直前で、船に乗る時間も、ゆっくり自由の女神を拝む時間もなかったので、対岸から写真を数枚撮っただけであった。
そもそも自由の女神像が、島にあるなんていうのはほんの少し前にガイドブックを読んで知ったばかりだった。
そういえばパリの自由の女神もセーヌの浮き島に立っているな…。

今やNYを最も象徴するような女神像だが、フランスかぶれのみなさんならご存知の通り、あれはフランスが独立100周年の記念に贈ったもので、モデルはフランスを象徴する女神マリアンヌである。
皮肉な親仏家のクリシェとしては「アメリカには自由はない。アメリカの自由なんてフランスが贈ったものだ」なんてのもある。

そのクリシェはさておいたとしても、9.11以降のアメリカを見ているとその「リバティ」という言葉に厚みが感じられない気がしている。
by cherchemidi | 2010-10-27 17:18 | monologue
Funky Square Garden
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| Daft Punk & Phoenix, Madiosn Square Garden NY | photo: sk |

マディソン・スクエア・ガーデンでのライヴか決まってから何度も誘われ続けたNY。
ライヴの前日にリハーサルをのぞきに行って驚いたのは、そこにギィ=マンとトマ・バンガルターがいたことである。
ブランコは何も言わず、ウィンクをしてみせた。

HARDER, BETTER〜、TOGETHER、おなじみのDAFTのフレーズがPHOENIXの「If I Ever Feel Better」「1901」にミックスされたその瞬間は、いったい何が起きているのか、目をこすりたくなるような瞬間が何度も訪れる。
そしてもうファインダーをのぞいている場合ではない。フロアに飛び込んでしまいたかったほどである。
これは僕の初めてのNYへのいいエクスキューズ以上の素晴らしい思い出となった。
またしてもサプライズをありがとう!
by cherchemidi | 2010-10-22 01:41 | de la musique
Photo du Jour
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| photo: sk |

パリと東京は数えきれないほど往復しているのに、アメリカには全く縁がなかった。
単純にアメリカに興味がないというより、あるいは積極的に避けていたのである。
40歳になってようやく初めてNYの地を踏んだ。
ヴェルサイユからのお誘いだからと重い腰を上げた。
偏見と潜入感は当然のようにたっぷり蓄積されている。
そんな僕の到着を予見してか、マンハッタンは時にふれ美しい景色を見せてくれた。

さすがに今になって、この街に住みたいとは思わなかったけど、時にはその慌ただしい刺激を享受するのも悪くないと思った。

本当のところ、一週間くらい滞在ではこのビッグ・シティの規模さえとらえきれないままで帰路につこうとしている。
とはいえNYで会っていたのはほとんどがパリジャンと日本人だけでなのある…。
by cherchemidi | 2010-10-22 00:59 | photo
Photo du Jour
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| Lafyette Avenue, Brooklyn | photo: sk |

メトロに乗って、マンハッタンからブルックリンに着いた。
外に出た瞬間、空が広くてうれしくなった。
by cherchemidi | 2010-10-18 14:09 | photo
la preuve de l'homme
母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで 谷底に落としたあの麦藁帽子ですよ
母さん、あれは好きな帽子でしたよ 僕はあの時、ずいぶんくやしかった
だけどいきなり風が吹いてきたもんだから…


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群馬県の端、山の奥深くの秘境、霧積へ。
作家 森村誠一が西条八十の麦藁帽子の詩からインスピレーションを受けてここを舞台に「人間の証明」を書いたという。

その夜、ぬるい温泉につかり、早い夕食が終わっても、ずいぶんと時間があったので旅館の入り口に積んであった角川文庫をふいに買ってさっそくこたつの中で読み始めてしまった。
読み出した時点ですでにその場に一緒にいた3名から小説の要とも言えそうなタネを明かされてはいたものの、普段は読まない種類の小説であっという間に読んでしまった。

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次の日の朝目が覚めると、その山の谷間の温泉宿は本当に霧が積もった中にあった。
by cherchemidi | 2010-10-14 17:40 | et cetera...
ici et là...
林央子さんのhere and thereの最新号が発売になった。
今回は「blue issue」とのこと。号を重ねるごとに読み応えが増してくる。

発刊当初から読ませて頂いていた雑誌だけど、今回ははじめて自分も少し関わらせてもらった。
といっても原稿ではなく写真。
それも作品ではなく広告で。
ADの服部一成さんがデザインする広告枠の写真の撮影を撮らせて頂いた。
minaのpieceやhimieなど今回、撮りおろしの必要のあったいくつか。
まさかこんな形で服部先生の「広告」の写真を撮らせて頂けたのには自分でも驚いた…。

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さらに自分の写真で自分の広告も作って頂くという贅沢なおまけも頂いた。

ということで、あらためまして「パリとエスプリ」「写真と文章」のご用命は、梶野彰一までよろしくお願いします。

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by cherchemidi | 2010-10-14 01:06 | et cetera...
Marcel Lapierre
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マルセル・ラピエールといえば、ブルゴーニュ・ボジョレーのビオ・ワインの父のような作り手。
そんな彼の訃報を知ったのはあひるストアでだった。
ようやく空気も涼しく乾いてきて、赤ワインの香りがおいしく鼻腔に広がる季節。
この界隈でのビオ・ワインの伝道師のようでもある岡本氏とともに、彼の2007年のMorgonで追悼を。
来月届く2010年の彼のヌーヴォは彼の“遺作”として空けられるのだろう(と、さっそく予約)。
by cherchemidi | 2010-10-13 23:49 | et cetera...
The Grudge
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| Chilly Gonzales | photo: sk |

9月、待望の初の来日公演は彼が長年続けているPiano Showというスタイルでのステージだった。
笑いを誘うトーク、音楽的解説と実演、美しく感動的な旋律、そして例えばニューアルバム「Ivory Tower」からの「The Grudge」(恨み)にも象徴されるようなショービズへのアイロニックな姿勢を一回転と半分くらいにヒネったようなポジティヴな姿勢。
Gonzalesというとても複雑なアイデンティティをほんの一時間あまりのステージで理解するのは到底無理だろうけれど、単純に彼の奏でるメロディに耳を傾けているだけでとても贅沢な時間だった。
東京での2つのステージ、そして名古屋でのLVパーティと同行・撮影させて頂いてとてもうれしかった。
あまり公になっていないけど、彼を日本に呼んでくれたことを感謝したい。「メルシー Louis Vuitton!」

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彼の来日公演の翌週、僕はパリにいて彼が主演・制作した映画「IVORY TOWER」の上映会に誘ってもらった。モンマルトルの裏の「Cine 13」。以前誰だったかのコンサートもここで見たことがある劇場で、そう、Gonzalesがあのギネスの最長演奏記録を達成したのもこのステージだった。

その映画はチェスのコンペティションと家族の関係を描いた、なんとも奇妙なテイストのシニカル・コメディで、なんといっても主演にGonzales、脇を固めるのがTiga、Peaches、Feist…というおなじみのカナダ〜ベルリン人脈。そして全編にアルバム「IVORY TOWER」がサウンドトラックのように流れている。いやもしかしたら本来このサウンドトラックとして作られたアルバムだったともいえる。果たしてこの映画が日本語の字幕とともにスクリーンに写されることあるのか…期待したいところ。
ステージだけじゃない、YouTubeレベルのショート・ムーヴィも含め、彼のエンターテインメントの幅は本当に計り知れない。笑いだけでなく感動的に気持ちを揺さぶるのだから本当に素晴らしいと思う。

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| photo: sk |

さっそく早くも11月、今度はAIR FRANCEのおかげもあって、再来日が決定(※)。それも今回はドラムにこれまた朋友Mockyを迎えて!

そして9月にインタヴューした記事はこちらにアップされました。
彼の「フレンチ観」といったあたり、かなり僕の偏った質問が続いているような気もしますが、是非読んでみてください。

実は以前から「セバスチャン・テリエとGonzalesはあまり仲が良くない…キャラがかぶっているから…」という話だけは聞いていたのだけど、このインタヴューの前夜にちょうどRecord Makersのマークと話していて「Gonzalesにテリエについて聞くのは失礼かな?」と相談したところ、「彼はそれを嫌うような人間じゃないだろうし、むしろ、喜んで面白い回答をくれるはず。他にそんな質問を投げるジャーナリストもいないだろうし、聞いてみなよ」と勇気づけてくれたというエピソードもあった。
by cherchemidi | 2010-10-13 13:54 | de la musique
Morceau du Jour
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| Antony & The Johnsons "Swanlights" |


Antony & The Johnsons ニューアルバム。
始まりから美しい"Ghost"。


(Amazon)
by cherchemidi | 2010-10-13 11:12 | de la musique
Record Collection
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| mark sonson | photo: sk |

少し前、マーク・ロンソンの撮影をした。
記事はhoneyee.comにて。
その話より何より、僕はその金ボタンのダブルのブレザーがどこのものか知りたくて仕方がなかった。

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| Mark Ronson & The Business Intl. "Record Collection" |

(Amazon)
by cherchemidi | 2010-10-04 18:14 | de la musique



par 梶野彰一
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