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"Too Bad"
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| Libération 27 juin 2009 |


その訃報を初めて聞いたのは、木曜のvisvimのパリのプレゼンテーションの後の食事会でのことで、その場の誰もがその知らせに驚かされた。
金曜日、パリ市内のどこに行っても当然のようにマイケルの話ばかりが聞こえてくる。バスの中でもう70は超えているであろう老夫婦までもマイケルの死について語っている。カフェ・ドゥ・フロールでアペロを一緒したオランピア・ル・タンはその死を報じるLe Monde紙を手に、マイケル・ジャクソン、あるいはジャクソン・ファイヴの自分の好きな曲について熱く語り、また口ずさむ。ラフ・シモンズのコレクション会場に向かうタクシーの中では、さっそく運転手に「君はマイケルの曲でどれが好きだ?」と聞かれる。僕は反射的に「BILLY JEAN」と答えた。その運転手は「オレはあの曲が好きだったな、曲名はなんだっけ…」とまた歌いだす。
深夜のMontanaではジャン=マリー・デルベスがお約束のマイケルをかけてくれる。Montanaでさえそんな具合で、オデオン辺りなんかを歩いていると、やっぱりカフェやバーからマイケル・ジャクソンの曲が安い音で流れてくるのを耳にした。
奇遇なことに、その木曜日にパリで展示会の準備をしていたroarのデザイナー濱中氏はその日「BEAT IT」のTシャツを着ていた。
この2日間、僕はテレヴィのスイッチは入れなかったけれど、フランスのテレヴィでも一日中、彼のニュースで持ちきりだったんだろう。
今日、土曜の「Libération」紙は「Too Bad」の大きな見出しでさっそく20ページにわたる特集号を発行した。これは保存版になりそうな興味深い号だ。

Bambi est mort「バンビは死んだ」、フランス語ではそんな見出しを良く目にした。

reposer en paix.

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| Le Monde 26 juin 2009 |

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by cherchemidi | 2009-06-27 18:15 | et cetera...
la seine et mes amis
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| photo: sk |

パリに着いてすぐに向かったのはセーヌである。
夏の間、毎週水曜にセーヌに浮かぶ船でのパーティ「l'été d'amour」でCASSIUSがミックスするというので誘われた。着いたとたんにいつもの「パリのオヤジたち」に囲まれ、歓待される。
そういえば4月にはパリに着いてLe Baronをのぞいた時もそこにいた10人くらいのオヤジ友達に、皆で声をあげて名前を叫ぶほどの歓待を受けた。その夜は驚いたことにあのシンガーのクリストフもソファーで飲んでいたし、ジャスティスのギャスパーにも会え、SO-ME、ペドロが揃っているかと思えば、外でタバコを吸うためにたむろしている中にはグレゴリ・チェルキンスキーの姿まであった。ああ、パリ、いかに狭い世界だろう。後で知ったのだが、その夜Le Baronで歌を披露していたのはギャスパーのガールフレンドということだった。

さておき、セーヌ。一年でもっとも日が長いこの時期は長い長いアペロの時間をセーヌのボートの上で過ごすのが最高の贅沢である。(それでよくデイナーを食べ逃してもセパグラーヴ)ボートの西側のデッキは一応、関係者用とされるサロンになっていて、ダヴィッドの友人たち=僕の友人たちがグランパレの向こうに沈んでいく大きな太陽を見ながらハイネケンのボトルを空け続けている。
ほぼ全員30代後半のオヤジたちばかり。自分と同年代だから仕方ないのだが、主催のダヴィッド・ブロをはじめ、ステファン・マネル、マーク=テシエ・ドゥ・クロ、ジャン=マリー・デルベス、マティアス・デュブュロ、オリヴィエ・ミシェル、政治評論家のユーグ、約束の電話もなくても必ずどこかで会えるし、いつも一緒にいるのはいつもそんなメンバーだ。
アンドレの「君はパリの男としか一緒にいない」という言葉は、その48時間後に見事に証明されていたのである。

さて僕らはいつも何の話をしているのか…。
ちょうど僕が東京に帰った週末からマネルはローマに滞在していたという。その日は「フロランス(フィレンツェ)はどうだったのか?」という話に始まり、僕の思うところのパリとフロランス、あるいはパリジャンとイタリア男との違いに関する批評的分析で幕をあけた。イタリア男子はマッチョすぎるのに対し、パリジャンにはどこか「フェミニン」な人間的な湿り気があるところが、その素晴らしさだと再認し、再び君らを好きになったよ。というのが趣旨。それからあとは人間はフランスの勝ちだが、料理はイタリアか、いや、イタリアのパンは食えたもんじゃないよ、パンはフランスの勝ち…(以下、続く)
ああ、30後半のオヤジたちが、セーヌの上で何の話をしているのだろう。CASSIUSのDJが始まるまではずいぶん時間があるというのに…。

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| photo: sk |
by cherchemidi | 2009-06-26 22:16 | de la musique
3 jours à Tokyo
フィレンツェから戻って、パリに発つまで3日。
これまでで最短の東京“滞在”かもしれない。
この間の東京で会えるはずだったマーク=テシエは明日のセーヌで?

それでも、お互いに時間がないと言いながら、アンドレだけにはパリでも東京でも会えるのが不思議だ。


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5月、深夜のカフェ・ド・フロールにて。

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昨夜、深夜の南青山にて。

この小さなムッシュ・Aは、いつもおいしい赤ワインを片手に、
いつもかわいい女の子といるのはご存知の通り…。
あ、上のUFFIEは奥様です。

「アンドレ、君はいつもかわいい女の子と一緒だな」という僕からの羨望に対し、
「ショウイチ、君はいつもパリの男としか一緒にいないな…」と返す彼の言葉は、嬉しいようで寂しい事実。


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| photo: sk |
by cherchemidi | 2009-06-23 22:54 | photo
UNDERCOVER À PITTI UOMO

UNDERCOVER 初のメンズのファッションショー。
鈴木編集長のブログを受け、こちらも先走って、いくつかアウトフォトをアップしてみます。あくまでモノクロで。

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| photo: sk |

そのピッティ宮殿裏のボーボリ庭園の大きな池の周りを会場にしたショーは、演出も含め素晴らしいものだったが、個人的にはその直後に行われたGRACEのドール・メイキングのパフォーマンスに圧倒された。
このドール・メイキングを見るのは初めてではなく、かつて東京でのGRACEのエクシビジョンのアフター・パーティのLe Baronでも間近にて見せてもらったが、やはりフィレンツェの伝統あるボーボリ庭園を会場に星が輝く下で行われたその夜のパフォーマンスは、スケールが違う。眼下にフィレンツェの夜景を見下ろすその丘の上、大きな木の枝にはいたるところにGRACEが目を光らせていた。

詳しくはhoneyee.comでのレポートを…。

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| photo: sk |
by cherchemidi | 2009-06-23 00:30 | à la mode
Ancora Tu...
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| Lucio Battisti "Ancora Tu : Greatest Hits" |

イタリアに向かう途中、自分のiPhoneの中の音楽を検索したがイタリア語の曲はこのLucio Battistiのベスト・アルバムともう一曲しか入っていなかった。
もう2年も前、僕の友人の中でも最もスノッブな音楽仲間であるマーク=テシエとジャン=マリーに教えてもらった。その当時はセバスチャン・テリエも含め、イタリアの70年代の音楽をディグしていて、その最高傑作がこのLucio Battistiの「Ancora Tu」であった。今iTunesでは、まったく彼のよい曲がアップされていなのだが、この廉価なベスト盤ともう一枚の編集盤「Le Avventure Di Lucio Battisti e Mogol」があればほぼ完璧である。

とりあえずの試聴はYouTubeでカンベンを。


こんな話題を書いていたらちょうど、マーク=テシエが東京に向かう飛行機に乗り遅れてしまったとメールが届いた。オララ、つづきは来週のパリで!
by cherchemidi | 2009-06-21 19:04 | de la musique
Foto del Giorno
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| Cattedrale di Santa Maria del Fiore, Firenze | photo: sk |

フィレンツェへの旅はPIITI UOMOの取材だった。
今回、UNDERCOVERがゲストデザイナーとして壮大なメンズ・コレクション+GRACEのパフォーマンスを披露したわけであるが、その様子はまた後日、honeyee.comでの編集長最速レポートがアップ後に、こちらでも写真などアップしますのでしばしお待ちを。

そのショーの翌日の午前、少しばかり時間が出来たので早起きして散策へ。
偶然にもサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の横を通りかかってその偉大さに圧倒される。
ところが、まだ早朝で門は開いていなかった。
夕方、また時間ができたので、その大聖堂まで歩いてみたが、皮肉にも今度は閉門後であった。
ただし隣にそびえるジョットの鐘楼には19時まで上れるという。
街を知るにはまず高いところに上るのが一番というわけで、カメラバッグを肩に抱えたまま414段の階段を上ってみた。

上る途中からところどころで見えてくる眼下の景色に圧巻される。
山々に囲まれて真っ赤なレンガの屋根が並ぶトスカーナの風景は、やっぱりコートダジュールともプロヴァンスとも違う、まったくのイタリアのイメージだ。そもそも自分の中では比較するものがフランスだけなのが経験と発想の乏しいところだが…。

ちょうど上った時間は日の暮れるタイミングで、大聖堂のてっぺんの十字架が強い西日を受け黄金に反射していた。(写真をクリックで拡大できます)

その壮大さでは、フランスよりもより色濃くカソリックの「宗教力」を見せつけられるように感じた。


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| photo: sk |
by cherchemidi | 2009-06-21 00:20 | photo
Photo du Jour
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| Piazza di Santa Maria Novella, Firenze |

フィレンツェ
サンタ・マリア・ノッヴェラ教会の夕暮
by cherchemidi | 2009-06-17 14:43 | photo
Morceau du Jour
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| Yoko Ono Plastic Band "The Sun Is Down !" |

"Dont' Stop Me!" EP
YOKO ONO + CORNELIUS
by cherchemidi | 2009-06-15 12:32 | de la musique
Vicky Cristina Barcelona
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ああ!この夏はバルセロナに猛烈に行きたい、なんて思わせたのは、意外にもウディ・アレンの映画のせいである。『Vicky Cristina Barcelona』、原題はなかなか素敵なのだけれど、それにつけられた邦題は『それでも恋するバルセロナ』。さて、どうなのでしょう? 
上の写真は去年の秋にパリで公開された際のポスター。
もうひとつデザイナーの視点からいうなら、このオリジナルポスターでの写真のトリミングの巧さ。それに比べて日本版はトリミングがあますぎるし、日本だけはデザインもまったく別物なのだ。映画会社のひと、見てたらごめんなさい。実は一度この映画と気づかないまま試写状をゴミ箱に入れていた…。
別で頂いたFAXで気づかされ、ゴミ箱から救出されたその試写状とともに、完成披露試写で見せて頂いたわけである。

以前にも僕がウディ・アレンの映画が苦手なことは告白したが、ここ数作『マッチ・ポイント』以降はスカーレット効果もあってか、試写だったり飛行機だったり、毎回見てしまっているような気がする。この数作はその語り口もずいぶんと軽くなってきて、最高の娯楽作…などと書くとウディ信者から叩かれそうだが、さらに今作はそんな邦題がつけられてしまうのを躊躇しないほどに、ここ最近の中でもっとも軽いタッチの作品だ。スカーレットはさておき、ペネロペの演技はさすがの助演女優賞もの。ただあの男が、コーエン兄弟の「ノーカントリー」男だったとは、見終わるまで知らなかった…。
日本のサイトで見れる予告編だけでそのストーリーの90%は分かってしまいそうなライトな(ほんとはヘヴィな関係なはずだが…)ラヴストーリーに、バルセロナの観光宣伝のような雰囲気さえある。

素晴らしいスペインの太陽! 
そして僕が最もこの映画で気になったのはそのテーマソングだ。
Giulia y Los Tellariniのその名も「Barcelona」
スペイン語での気怠いウィスパー・ヴォイスがチャーミングなボッサ・ポップ!
試写終わりの銀座のオーバカナルですでに検索済み、帰宅後すぐにiTunesで見つけてダウンロードしてしまった。
さらに気に入ってGiulia y Los Tellariniのアルバム「Eusebio」までディグってしまった(何曲かフランス語の曲もある)。

これを聴いていてすぐに思い出したのは『カラスの飼育』の挿入歌であるJeanetteの「Porqué Te Vas」。このJeanetteもカリフォルニアで生まれバルセロナへ移った女性アーティスト。このスペイン語の70年代歌謡「Porqué Te Vas」は、どういうわけだかフランス人に絶大な認知率がある曲である。『カラスの飼育』だってスペイン映画だし、まあカルト映画(Amazon高騰中(笑))といってもいい作品のはずなのになぜだろう。

あ、ウディの映画はいよいよ来週末公開! タイトル通りデートなんかにもオススメの映画ですw。

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by cherchemidi | 2009-06-14 13:02 | j'aime le cinema
I HATE ROCK'N'ROLL
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| photo: sk |


I HATE ROCK'N'ROLL

A.P.C.から届いたプレスリリースにはジャンおじさんからのアイロニックで挑戦的な言葉が並んでいた。
(以下抜粋)

____________________

ぼくはロックンロールなんか大嫌いだ 。
誰もかも常に写真に撮られたがる時代、これぞ日常の悪夢さ。十万、百万とあるブログの数、そしてゴキブリみたいなヤツがルックスをきめてセレブごっこをする時代。。。ウォーホルの生まれ代わりのふりをする者、でたらめな革命を起こす者。。。これぞシャラロックだ。 シャララ族のロック。(仏語でシャララ族は‘表面世代’を指す)
(中略)
アメリカにはこういう賢明な表現がある。‘雨の後には太陽が現れる’。音楽産業が危機に沈む 中、この現象は才能すらない自己中心の空話症達を落下に導き、そして多くのミュージシャンはやっとポーズやうわべよりも音楽に集中し、卑賎で働き者であることがインスピレーションたっぷりでビジョネアであることと同じくらいに大事だと気がついた。 この新しい動向から生まれた新世代のバンド 、Housse De Racket,Chateau Marmont, Koko Von Napoo, The Teenagers……(以下略)

ジャン・トゥイトゥ
____________________


というわけで、
Jean Touitou avec
HOUSSE DE RACKET + KOKO VON NAPOO + THE TEENAGERS
のスペシャルバンド。
機材のトラブルがあった上、披露されたのは2曲のカヴァーだけであった。
一曲はビートルズの「Wait」、そしてミシェル・ベルジェの(タイトル失念)。

ベルジェといえば、70年代に注目を浴びたシンガーソングライター、フランス・ギャルの旦那で彼女の70〜80年代をプロデュース。「MUSIQUE」を書いたひとと言った方が通じるか…。

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KOKOのマリオンはA.P.C.本社でプレスを担当している才女だし、最近フランスに戻って来たTeenagersのクエンティンは今では週一回、A.P.C.にグラフィックの仕事のために出勤しているという。
その本社のベースメントにジャンおじさん自慢のスタジオがあることは以前にも書いた通りだが、昼休みや仕事終わり(といっても19時にはみんな仕事を終えるのだ)に「ちょっと下で練習するか?」といったノリの社内バンドの感は拭えない。いい意味で(笑)。この趣味的/余興的な音楽との接し方はとてもA.P.C.的である。

ジャンへのインタヴュー記事はまた後日、honeyee.comで。

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| photo: sk |
by cherchemidi | 2009-06-12 13:36 | de la musique



par 梶野彰一
カテゴリ
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mailto: atelier (at) lappareil-photo.com

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