<   2008年 12月 ( 9 )   > この月の画像一覧
Photo du Jour
c0075562_8464499.jpg
| photo: sk |
by cherchemidi | 2008-12-30 08:41 | photo
Photo du Jour
c0075562_18415040.jpg



2008年、一番思い出に残る仕事(旅)は、やはり真夏のラップランドだった。
honeyee.magの取材でvisvimの中村氏を追いかけたその旅。
(編集長、中村さん、ありがとうございました!)


キャンプ2日目の午後(といっても白夜のため、あれが午後だったのか深夜だったのかは定かではないのだが)、ガイドが「今日はトナカイを見に行こう」と、僕らを連れて行ってくれたスペシャルな場所があった。キャンプからスノーモービルで1時間ほど。

絶景というより他に喩えようがない火星かどこか他の惑星のような景色、見渡す限り生き物が見えない。太陽の光が雲の上に作った360度の光輪を見た。
c0075562_19283515.jpg

| photo: sk |
click for enlarge

c0075562_18451563.jpg




さらにしばらく走って、野生のトナカイの小さな群れを見つけて近づく。トナカイはとても用心深い生き物で、人間の気配を感じ取るととすぐに逃げていってしまうのだそうだ。

そのときは僕だけが一眼のカメラを持っていたので、ガイドは自分のスノーモービルの後ろに乗るようにと指示して、写真が撮れるよう、最大限にまで近づいてくれた。といっても僕はそんな撮影など想定していなかったから、もっていたのは広角よりのレンズばかり。最大で55mm(35mm換算で85mm程度)だった。それでも揺れるスノーモービルの後ろから、片手はドライバーの体に巻き付けながら、もう一方の片手で何枚も写真を撮った。とにきにファインダーものぞかずに。
幸いなのか、そのトナカイの群れには生後数時間という生まれたばかりの赤ん坊トナカイもいたので、群れがそんなに早く逃げられず近くまで寄ることが出来たのだそうだ。悪いことをした…。
ちなみにこのトナカイの写真は55mmで撮ってさらにトリミングしたもの。

そう、クリスマスだから、トナカイ。思い出してアップしてみた。
では、Joyeux Noël !!


c0075562_18453126.jpg

| photo: sk |
by cherchemidi | 2008-12-24 19:05 | photo
World will Shine
c0075562_17592773.jpg

| MB | photo: sk |

今年も多くの人にインタヴューをする機会を頂いたが、中でももっとも重要で興味深い話を聞かせてくれたのは、マーク・ボスウィックだ。

FIGARO JAPONにも記事を書かせて頂いたが、彼の話の全てを漏らさず、honeyee.comにてまとめさせて頂いた。(こちらです。

写真を撮るという行為を通じて社会とコミュニケートしながらも、完全に厭世者のようなたたずまいを感じないではいられないボスウィックの言葉は、やはりある種の真実であると思う。

僕にとって、マークは光の取り込み方を教えてくれた師でもある。

——光を追って、その光を体に取り込んで、そして光をシェアする——

彼の写真は、常に光と一体である。





c0075562_1894989.jpg
| MB | photo: sk |


そして、もはや僕らは洋服を買う必要だってない。

ファッションからのシフトだけでなく、消費社会からのシフトを語り始めたマーク・ボスウィックの言葉。

興味のある方は、どうぞ彼の言葉をゆっくり読み解いてみて下さい。
by cherchemidi | 2008-12-24 18:12 | photo
Bonnes Fêtes !
c0075562_17585119.jpg



(師走の忙殺により、しばらくブログにアクセスさえ出来ておりませんでした。長らくの不在、失礼しました)

CHANELから届いたクリスマスカード。
封を開けると中には素敵なモビールが入っていました。
細長い紙片には各国の言葉で新年へのお祝いの言葉が金の箔で押されていて、
とても単純な作りなのに、あまりに美しすぎて、12月の間ずっとアトリエの角に飾ってあります。
(Madame Mさま、ありがとう!)

みなさまもどうぞ、よいフェットを!

c0075562_1759472.jpg


by cherchemidi | 2008-12-23 18:05 | et cetera...
Broken English
c0075562_15592440.jpg

| Zoe Cassavetes | photo: sk |

ゾエ・カサヴェテスが長編デビュー作『BROKEN ENGLISH』のプロモーションで来日したのは、もう2ヶ月も前になる。遅ればせながら、取材をした際の記事がhoneyee.comにてアップされました。

父、ジョン・カサヴェテスの映画は『こわれゆく女』『フェイシズ』『アメリカの影』『グロリア』など観たけれど、映画としてはっきり覚えているのは『グロリア』だけで、『こわれゆく女』と『フェイシズ』は何よりそのポスターのかっこよさで記憶している程度であったことを恥ずかしながら告白しておく。『フェイシズ』はサウンドトラック盤のジャケットも素晴らしかったからジャケ買いしていた。

ゾエ・カサヴェテスには、大きな女性、という印象がある。背格好というのではなく、言動が直接的で大胆な印象があってそう思うのかもしれない。
ジャン・トゥイトゥに「明日東京でゾエに会う」とメールしたら、「私の妹だと思って丁重に接するように…」と返事が来た。ゾエの初めての作品『MEN MAKE WOMEN CRAZY THEORY』はA.P.C.からDVDでディストリビュートされていた。

その短編から8年の沈黙は長過ぎたようにも思うが、どちらにしても、あのニューヨークのインディペンデントな雰囲気を漂わせたままの初の長編はよくもわるくも期待通りであった。個人的な印象としては、ニューヨークの映画はよくしゃべる…のである。『BROKEN ENGLISH』の場合も叙情というよりもダイアローグで足早に話が展開するというタイプの映画である。

ゾエに対して、ほとんどのメディアでの「新たなソフィア・コッポラ」的な紹介は、決して間違ってはいないけれど、正しいとも思わない。そうはいいながらも自分の取材でも当然のようにソフィアの名前を挙げてしまうわけであるが、映画そのものの描写や素材自体に多くの共通点はない。
あえて挙げるなら、その女性監督のインディヴィジュアルな面がのぞくファッションや恋愛観のようなもの。

むしろすぐに思い出したのは、この夏に観た才女ジュリー・デルピーの監督・脚本・主演作『パリ、恋人たちの2日間』という映画だ。フランス人の立場が男女逆ではあるが、ニューヨーカーとパリジャン、パリジェンヌの恋愛観の相違を描いたラヴ・ストリーとしてはどちらも興味深い。(ジュリー・デルピーは監督以上に脚本がすばらしい!)それにしても、パリジャン、パリジェンヌ…っていうのは、どんなに特異な生き物だろうか。あらためて嫌いになって、大好きになる。

ゾエはフランス人アーティストのスクラッチ・マッシヴと結婚して、パリに移った。その事実を知ってしまっていると、僕の印象ではパーカー・ポージ−演じる主人公のノラはまったくゾエにしか見えなくなってしまう。

何より彼女のセンスの良さを証明するのは『BROKEN ENGLISH』というタイトルで、全てのストーリーを言い表してしまっているところかもしれない。
by cherchemidi | 2008-12-23 16:28 | j'aime le cinema
SC pour LV

トマから「12月の頭にソフィアとロミーと東京に行く」という話を聞いたのは夏の前だった。ソフィア・コッポラがルイ・ヴィトンのためにデザインしたコレクションの発表があるというのだ。
その後、そのコレクションに関して熱心に情報をチェックしていたわけではないが、12月5日はパーティがあるから空けておくようにと2ヶ月も前から聞いていた。

そんなわけで、身分不相応ながら光栄にもシャトー・ロブションでのカクテルにご招待頂いた。何を着ていっていいのかも分からないので、首にスカーフだけ巻いておいた。

c0075562_20372442.jpg


2階ではVIPのみなさんとの会食。会食を終え、ゲストの待つサロンへとシャトーの階段をゆっくり降りてくるソフィアは、さながらお姫様というところであった。

サロンでご挨拶で忙しそうな彼女であったが、そんな裏で僕は“プリンス”トマとバーにて再会する。

c0075562_20375834.jpg
c0075562_20382980.jpg



c0075562_2039042.jpg

| Thomas Mars + Sofia Coppola |
もしかしてこの2人のツーショットの写真を撮ったのは初めてだったかも…。

c0075562_20414512.jpg



さて、ウィンドーに飾られた素敵なTHE SC COLLECTIONのバッグと靴。
結局、僕はそれらがおいくらするのかも知らないままで、トマとソフィアに挨拶してシャトーを出た。
週末は家族で箱根で過ごすのだと聞いた。
初冬、快晴の箱根から富士を眺めたことだろう。


LVさん、SCさん、素敵なソワレにご招待ありがとうございました。

ではまたパリで。
by cherchemidi | 2008-12-07 21:21 | à la mode
1ans d'Amour
c0075562_2341561.jpg

c0075562_23505465.jpg

| photo: sk |
ちょうど1年前のAnna と André。
深夜の表参道でのアレから、はや1年。


そして 明日の Le Baron de Paris!
c0075562_2343127.jpg
by cherchemidi | 2008-12-03 23:51 | de la musique
Maezono, Konishi, Hideki et Bouddha
前園直樹さんの名前は、毎日更新されるColumbia Readymadeのウェブサイトで知った。前園直樹グループには、小西康陽氏もピアノで参加されている。

ご縁があって、今月一緒にお仕事をさせて頂く機会を得たので、その前にご挨拶を兼ねて、コンサートを見に行くことに。何でも池上本門寺でライヴをやるのだという。
当日になって、さて池上本門寺とはどこだろうと検索すると、その日行われるのは、ちょっとした音楽祭(モナレコードの)で、そこにその前園直樹グループが登場するということらしい。さらには見慣れたカタカナの名前もある。カジヒデキ…と。

突然、現れたものだから、カジくんも、小西さんも驚かれていたように思うけど、会場がお寺で、小西さんとカジくんがライヴをするなら、この僕にどうして行かない理由があるでしょう?と訳の分からない言い訳で乗り切った。

さておき、前園さんの音楽とは初の遭遇だったのだけれど、前知識なしにあの歌を聴かされてしまったものだから、それは大いに感動した。感動、というのは少し言葉が違うかもしれないけれど、その日本語の歌には強く揺さぶられる何かがあって、それは数年前に小西さんの書いたいくつかの歌にそのまま直結する何かであったような、懐かしさのようなものが沸いてきた。ただし、ライヴの途中のMCで、このバンドが演奏するのはすべてカヴァー・ソングだという。あの歌詞とメロディは完全に小西さんのものだという思い込みは、本当に思い込みなのだろうか? 

そういえば、3月にレディメイドから届いた「うたとギター。ピアノ。ことば。」は、1曲目の甲田益也子さんに引き込まれてしまって、しばらく聴き入ってしまった素晴らしいコンピレーションだった。(この話は以前にも誰かに言ったが、フランスの音楽しか聴かないと公言する僕の言葉としてはどうも信憑性がなかったようである。確かにこのアルバムで知っていたのは甲田益也子さんと市川実和子さんと野本かりあさんくらいだが、それでも素晴らしいと思ったのは、この10曲はすべて小西さんの音楽以外の何物でもないところだ。レーベル・サンプラーの骨頂) それで、この日の前園直樹グループの演奏でとにかく響きまくっていたのは、このアルバムでミズノマリさんが歌っている『東京の街に雪が降る日、二人の恋は終わった。』である。これは仏様が並ぶ、その会場で美しく響いた。

c0075562_12533825.jpg



小西さんとカジくん、それぞれには会っていたけれど、同時に会ったのは5月の大阪以来だ。カジくんと大阪のたこ焼き屋の席で「おしゃれドーバー海峡」なんて単語を発してしまい、店のお姉ちゃんが裏で笑っていたのを、僕らは知っている。さらにその夜のカジくんのひとりライヴ(途中ギターのストラップが切れるハプニングあり)は後に小西さんのコラムにも取り上げられるほどに、揺さぶるサムシングがあるステージだった。


さて、1時間ほどしてカジヒデキのステージが始まる。お寺での音楽祭という異色なステージで繰り広げられたのは、しっぽりアコースティック・ライヴのはずが、結局徐々にヒ−トアップし、最後にはギターを抱えてジャンプするほどの盛り上がり様である。これはあまりにシュールな夢じゃないだろうかと、何度か自分の頬をつねりたくなるような幻覚のような風景(下・証拠写真参照)。果ては「あまい、あまい、あまい、あまい…」の熱唱から「ラ・ブーム」までいつものヒデキには男の前厄など関係ないように見える。
40〜50分のそのライブの間、僕はひとり何度も笑いをこらえずにいられなかった。というのも、その一生懸命にジャンプしてちらり見える半ズボンの先にのびた彼の足元に、「本門寺」とプリントされた茶色いビニールのスリッパがあったのを見逃さなかったからである。

c0075562_1255214.jpg


池上本門寺。
前園、小西、加地、そして仏陀…。なんという秋の夕べだろう。
土曜日の日も暮れる頃、僕は感動と笑いを胸にひとりでほくそ笑み、その長い石段を下りて、駅へと足を向けるのだった。
音楽にありがとう。

c0075562_12562720.jpg

by cherchemidi | 2008-12-02 12:59 | de la musique
La Neige à Togakushi
c0075562_10241056.jpg
c0075562_10225220.jpg
c0075562_10255273.jpg

| Togakushi, Nagano | photo: sk |

(つづき)
長野から30分ほどバスに揺られると、突然目の前に雪景色が広がる。
昨日までは「紅葉」で秋の気分であったが、扉を開けたように冬に飛び込んだ。
長野市内から1時間ほどで戸隠に着く。

思いもしなかった雪景色に気分はあがるものの、戸隠神社への参拝のためにこの先ずいぶんと歩くことを思うと、少々不安を覚える。

c0075562_1113110.jpg
c0075562_10544327.jpg


戸隠神社の中社から奥社までは片道5km、1時間半ほどの距離であった。
奥社の鳥居をくぐるとそこは別世界だ。雪のせいで音も吸い取られてしんと静まっている。
参道の中程の巨大な杉の並木の立ち並ぶ中、随神門を抜けてからは、さらに積もった雪も深くなり、階段はすべて雪に埋まってしまっている。後半の山道はちょっとした雪山トレッキングであった。

c0075562_1122337.jpg

参道を歩く人の大きさから、その杉の巨大さを推しはかってください。

c0075562_1153577.jpg


1時間も歩けば、体中の酸素はその森からの酸素にすっかり入れ替わっているのを感じる。いつの頃からか、こういった参拝というよりは修行…という感じの場所に足が向くようになってしまった。
「戸隠」の名はその文字通りの天の岩戸の神話が元となっているそうで、そのような古代の神話のスケールの大きさと空想力には、少々惹かれずにはいられない。

c0075562_11251567.jpg


さて、中社、奥社とめぐったので、もうひとつの目的、今日も新蕎麦を頂く。
蕎麦はどんなに寒くても、ざる、せいろに限る。雪を見ながらの戸隠の新蕎麦とは贅沢だった。


c0075562_11372153.jpg

(つづく)
by cherchemidi | 2008-12-02 11:07 | photo



par 梶野彰一
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
monologue
photo
à la mode
de la musique
j'aime le cinema
et cetera...
Qui est vous, Shoichi Kajino?
mailto: atelier (at) lappareil-photo.com

casinodeparisをフォローしましょう
140 caractères "maintenant"
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧