カテゴリ:j'aime le cinema( 47 )
Le Jardin dans l'air
なぜ試写会に足を運んだのか、理由は忘れた。
いや、きっとスチール写真がきれいだったからだ…。
会場で配られたパンフレットには「写真:ホンマタカシ」のクレジット。
当然、観たくもなるはずである。

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で、監督の名前も知らないまま見た「空中庭園」
お〜! 豊田利晃監督、素晴らしい!
オープニング・タイトルにたどり着くまでに十分素晴らしい映画が始まるのを予感させてしまう。
ニッポンのヌーヴェル・ヴァーグ(去年の「茶の味」以来…ってそれから片手で数えられるほどしか日本の映画観ていなかった…すみません)。

なんてったて小泉今日子の鬼気迫る演技、が、また素晴らしい!
途中で何度か、あれ、こんな日本の映画って面白かったっけと考え直す。

で、すぐ後で知った豊田監督の覚せい剤で逮捕。。。というニュース。
いや、でも、あの映像見たら、やってるのバレバレなくらい素晴らしい。。。
通報されても仕方ないくらい素晴らしい。。。擁護する立場でもないのだが…。

10月8日からユーロスペースほかで全国公開が決定したものの、この事件発覚で公開の規模は縮小だとか。いや、絶対に規模拡大ロードショーでしょう、この映画!

バビロンに実存したといわれる「空中庭園」…。
途中、ブラームスの交響曲3番(すなわち、セルジュ/バーキン的に解釈すれば「BABY ALONE IN BABYLON」!)が挿入されたときには、ちょっとググっときました。

そういえば、ヴェネチア映画祭、北野武監督の「TAKESHIS'」は残念。
銀獅子賞はフィリップ・ガレル「エブリデー・ラバーズ」、どちらもはやく観てみたいです。
選挙や内政のことだけじゃなくヴェネチアのことももっと報道して下さい。
by cherchemidi | 2005-09-16 04:57 | j'aime le cinema
Paris vu par...
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| パリところどころ |

1965年、ヌーヴェル・ヴァーグ期の名作オムニバス映画「パリところどころ」がリバイバル上映決定だそうです。パリを6人の監督が描いたパリ、6話。

第1話 「サン・ドニ」 ジャン=ダニエル・ポレ監督
第2話 「北駅」 ジャン・ルーシュ監督
第3話 「サン・ジェルマン・デ・プレ」 ジャン・ドゥーシェ監督
第4話 「エトワール広場」 エリック・ロメール監督
第5話 「モンパルナスとルヴァロワ」 ジャン=リュック・ゴダール監督
第6話 「ラ・ミュエット」 クロード・ジャブロル監督

先日試写会に誘っていただき、かれこれ10数年ぶりに観てきました。奇遇にもちょうど4月だったか流行通信の映画レヴューでもちょっと書いてたのですが、観たのはその10年前の一度きりで、それからずいぶんと時間が経つのにも関わらず、変なディティールを覚えていたりで…ずいぶんと楽しめました。
きっとゴダールやロメールの小作品がお目当てなのは当然なんだけど、ジャン・ルーシュの「北駅」は当時観たときと同じくらい衝撃的で、傑作だったし、ロメールの語り口調も楽しい「エトワール広場」も期待通りの佳作、そして、やっぱり「サン・ジェルマン・デ・プレ」は作品そのものよりも、その通り、そのカルチエ自体が素晴らしすぎる、その場所はズルいです。
そんなわけで、映画もさることながら、ホントにパリ、素晴らしい! 
ああ、こんなパリ狂いの僕がこの映画を観てまともにレヴューなんてできるわけもなかったです。

ちなみにこのポスターは公開当時のものでフォロンのイラストだそうです。10数年前のリバイバル(@六本木シネ・ヴィヴァン、現ヒルズ…)の際は、確かコンテムポラリーのおっしゃれなヴィジュアル戦略にパリ気分を煽られていて、オリジナルがこんなすてきなフォロンのポスターだったことなどつゆ知らないままでした。いやその当時はフォロン自体さえ知らない駆け出しのフランスかぶれでした。

10/8より池袋シネマ・ロサにてレイト・ロードショーだそうです。ぜひ!
by cherchemidi | 2005-09-12 05:27 | j'aime le cinema
5X2
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この綺麗な写真はフランソワ・オゾンの新作「5X2」のスチール。
先日、この「5X2」(ふたりの5つの分かれ路)を試写で見させて頂いた。
公開を前に他でレヴューを書く予定もなかったので、感想を。

まずは、さすが、オゾン。面白かった。素晴らしかった。
実は今回、渋谷シネマライズでの公開がないため、ちょっと期待薄なのかとか、勝手な思い込みもあったり、フライヤーのヴィジュアルも日本語タイトルも個人的にはビミョウ(失礼!)だったりで大きな期待をしてなかったのだ…。
ところが、はじまって10分で、もうめくるめくオゾンの世界へ。あの引きずり込む感覚はやっぱりすごい。
公開前なので、ネタばれも最小限にしておくとして、チラシでも書いてある通り「“離婚”から“出会い”に時間を遡る、ある夫婦の愛に関する5つの季節」な話なわけで、まずはそのプロットがとても面白い…。フランス的な会話だったり、フランス的な微妙な人間関係だったり(もちろんお得意の同性愛者も)、笑いに転じない、ぎりぎりの面白さで男と女の「5つの季節」がめぐる。それも時間を遡って。結果、とても美しい、愛おしい感覚の作品になる。

ここで、少々ハズれてしまうけど、時間を遡ると言えば、2002年くらいだか、ギャスパー・ノエの「アレックス」。もう言語道断の卑劣な映画で、美しいのか、痛々しいのか、もう頭も心も掻きむしられて、きっともう2度と観ることはないと思うのだが、とにかく、彼がこの映画で用いた時間逆行のプロットを思い出さずにはいられなかった。(そんな痛烈な作品、観たきっかけはやっぱりモニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセル、そして音楽がDAFT PUNKのトマ・バンガルターだったことだったけど…、本当に観て後悔。さらに余談で先日、偶然ギャスパー・ノエ監督にお会いする機会を頂いたのだが、口が裂けてもあなたの映画のファンですとは言えず、口ごもってしまった、のを思い出さずにはいられなかった。)

話をもどして、フランス某誌から単語を借りるなら、まさにオゾンの映画はいつも美しい「トロンプルイユ(だまし絵)」の様。それでいて、ほのかな寓話。
今回、僕は何の前知識もないままで、映画を観はじめたため、その時間が遡って行く展開に気が付いたときには、その「だまし絵」の精密さを感じないではいられなかった。
今回の主演はヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(あのカーラ・ブルーニのお姉さん)とステファン・フレイス(この人は知りませんでしたが…)。
さらに付け加えるなら、選曲がまたおもしろかった。ほとんどがイタリアン・ポップス、もちろん普段は聴きもしない過剰にセンチメンタルでドラマティックなイタリアのポップスだけど、オゾンの描くこのストーリーには完全にハマっていた。きっと彼自身の選曲に違いない。ちなみにこれまで同様にスコアはフィリップ・ロンビ(今回は「スイミング・プール」ほどは前に出てこなかったけど…)。

やっぱりフランソワ・オゾンの映画、最高です。

「5X2(ふたりの5つの分かれ路)」は8月20日より、シャンテシネほか全国順次ロードショー。
by cherchemidi | 2005-08-09 00:17 | j'aime le cinema
Festival du Films Français Yokohama 4
さて翌日、フランス映画最終日の日曜日。
今回のフランス映画祭のウラの目玉はこれだったり。
「ロバと王女」リヴァイヴァル!!!、秋の公開に先駆けて先行上映。

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監督:ジャック・ドゥミ
音楽:ミシェル・ルグラン
主演:カトリーヌ・ドヌーヴ

もう10年も前、「ロシュフォールの恋人」がリヴァイバル上映さえたときは大げさでなくオープニングで全身に鳥肌が立ち、涙がこぼれた。
オープニングから、なのだからもちろんストーリーで泣いたのではない。
何度も何度も愛聴していたサントラ盤がミュージカルの映像付きで観られた感動だ。

今回の「ロバと王女」も、音楽ファン的な視点では、きっとそういう見方になってしまいそうだ。
ただこれまでのドゥミとルグランの作品「シェルブール」や「ロシュフォール」(あとローラだっけ?)と違うのは、これは寓話。それもペローの原作。
とはいえルグランの鳥肌な音楽とともに、相変わらずの総天然色なきれいな色で映画は始まった。美しいドヌーヴを中心に。
ただやはり世界観がビザールで、感動の渦に飲み込まれるのを抑止してくれた。。。

映画が始まる前には、なんとジャック・ドゥミの実の息子、すなわち、アニエス・ヴァルダの息子、マチュー・ドゥミ氏がステージに上がってティーチイン。
今回のリヴァイヴァル(フランスでは昨年公開されていた)にあたって、彼も関わったというフィルムの修復の話や、父、ドゥミとの思い出話などを語ってくれた。

ルーカスのトリロジーのフィルム修復の話とも相まって(ウソ)、なんとも感動的だった。

いや〜ともかく、今回「ロバと王女」、ついについにスクリーンで観られて感動しました! 
ありがとう!!!!
いや〜やっぱりフランス映画ってほんと〜に素晴らしいですね〜。
そんな横浜フランス映画祭。もうすでに来年の6月が楽しみです。

STAR WARSの写真をアップしたら、なぜかグッとこのブログへのアクセスが増えてしまいました。おお〜、このままではオレのアイデンティティが崩れる、なんて思って意地になって、ガンガンとフランス映画祭のネタをアップした訳ではありません。そもそも僕は今、映画評論なんてやってる場合ではありませんでした。失礼。
by cherchemidi | 2005-06-28 05:10 | j'aime le cinema
Festival du Films Français Yokohama 3
いや〜フランス映画ってほんと〜に素晴らしいですね〜。
とおきまりのあいさつで、つづき。

「レミング」につづいて、そのままセドリック・クラピッシュ監督の新作を観る。
「ロシアン・ドールズ」。

実はこの前の作品「スパニッシュ・アパートメント」はDVDで観た。
クラピッシュ監督は「猫が行方不明」で一気に新世代監督として脚光を浴びたが、
「パリの確率」ではすでに、なんだか貫禄みたいなものも感じられた。
彼が描く青春群像には希望はもちろん、なんとなくあきらめ、な部分も大きく共感しちゃいながらも、ちょっと新鮮さが。。。なんて勝手な感想を述べてみたり。
まあそんなわけでDVDで観た前作。
この「ロシアン・ドールズ」は「スパニッシュ・アパートメント」の5年後を描いた続編。
確かに笑いどころも泣きどころ(泣きはしないが)も押さえていていいドラマだった。
オドレイは何を観てもアメリしか浮かんでこない。危険。
土曜の夜の会場は最高潮に盛り上がって、フランス人たちはケラケラと椅子を揺らして笑っていた。

c0075562_4474645.jpg監督:セドリック・クラピッシュ
出演:ロマン・デュリス、セシル・ドゥ・フランス、オドレイ・トトゥ

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by cherchemidi | 2005-06-28 04:47 | j'aime le cinema
Festival du Films Français Yokohama 2
STAR WARSにうつつを抜かしている場合ではなかった。
改めて初期の三部作を観たりしている場合ではなかった。
あと48時間ちょっとしたら、パリに行くんだった。。。
ましてやBLOG書いたりSNS覗いたりしている場合ではない。
いつものことだが、何も準備できないまま飛行機に乗る。

軽くあきらめ気分で、もう10日も前の横浜フランス映画祭を思い出してみたりする。

そう、「レミング」。
この映画の前売りチケットがずいぶん早い段階で完売になっていたのは
シャルロット・ゲンスブールとシャーロット・ランプリングの競演作だから。当然である。
ただ3年くらい前だったか、この監督のデビュー作「ハリー、見知らぬ友人」でド肝を抜かれたなんて友達は僕の回りには一人もいない。ましてやドミニク・モルという監督の名前を覚えていた友達なんているはずもない。僕も彼の名前は忘れていた。

シャルロットについては、誰もがあまりにも思い入れがありすぎて、少々ツラい作品でも、
「PAS MAL(悪くない)」な評価を与えがちだ。でもあえてここでハッキリ言うなら、彼女は作品に恵まれなさすぎだ。イヴァン・アタルが監督した2作品を賞賛している友人がいて、特に2作目(日本語タイトルもまったく意味不明なの!)を評価しているのを聞いて耳を疑った。それ以来、その友人とは疎遠になった。
比較的、安定してる(と思われる)ルコントの作品でも彼女が主演した「フェリックスとローラ」だけは、自信をもって駄作だったと言い切ろう。シャルロット、彼女はまったく悪くない。何しろ作品に恵まれないのである。
最近は「21グラム」で好演していたことくらいしか、パッとしたニュースもなかった。確かに「21グラム」はいい映画だった。ここにまで噛み付こうと思ってはいない。

話を戻すと、「レミング」はこの監督が前作の流れで生んだ新感覚なサスペンス、ちょいホラー。主演のシャルロットも存分にその魅力を見せてくれる、すごくフレンチ感覚な映画。
数日前に書いた「Peindre ou faire l'amour」(描くべきか愛を交わすべきか)でも使った表現だけど、クリシェに陥らない突拍子もない展開。斬新な描き方。いやもしかしたら、オゾン以降のこの「唐突な展開」&「???疑問が少し残りますけど…???」という語り口は早くもフランス映画のクリシェになってしまっているのかもしれない。いや、間違いなくそうだ。
ここではストーリーの言及は避けるが、とてもフランス的にかつ現代的に解釈されたヒッチコックかもしれない。そして何よりこの二人の女優の迫力のある演じ合いがすごい。ストーリーも脚本も面白すぎ。
この映画「レミング」と「描くべきか愛を交わすべきか」は今回の映画祭のベスト2だったんじゃないか。
って、前にも書いたように結局、僕が観たのは5本だけ。勝手な思い込みで失礼。
シャルロットはもちろんだが、「まぼろし」「スイミングプール」ときて、またもやシャーロット・ランプリングの魅力にハマってしまいそうだ。
映画上映後、舞台挨拶、質疑応答(これも見事な舌戦だった)に登場した監督と脚本家の二人に、僕は思いっきり拍手を送った。

c0075562_426347.jpgc0075562_431963.jpg監督:ドミニク・モル
出演:シャルロット・ゲンズブール、シャーロット・ランプリング、ローラン・リュカ

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by cherchemidi | 2005-06-28 04:25 | j'aime le cinema
Festival du Films Français Yokohama
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6月、この湿度の増加する季節、唯一の楽しみといったら横浜フランス映画祭くらいかも知れない。
今年で13回目、ここ数年は毎年欠かさず参加しています。
金曜日、土曜日、日曜日の3日間、横浜へ。
今回から会場が3つになったり、関連イベントも増えたりで規模も拡大された模様。
ただ僕はパスを持っている訳ではないので、結局観たのは5本だけでしたが。。。

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まずは金曜日、先日も来日していたジャン=フィリップ・トゥーサンの実の妹さん、アンヌ=ドミニク・トゥーサン(ホントに家族ぐるみでお世話になってます…)がプロデューサーをつとめた映画「LA MOUSTACHE(髭を剃る男)」の上映に招待頂いた。
小説家であるエマニュエル・カレールの自身の小説の映画化した作品で、スリリングで奇妙なサスペンス。出演者、「リード・マイ・リップス」でも印象的だったエマニュエル・ドゥヴォスも会場に。この映画での惑わす女系の助演っぷりもまた良かった。個性派、実力派。ってまあ評論家ではないのでこの辺で。(いややっぱり、★★★☆、笑)

c0075562_3195379.jpg「LA MOUSTACHE」
(髭を剃る男)
監督:エマニュエル・カレール


さらにアンヌ=ドミニクさん、エマニュエル・ドゥヴォスさんと一緒に(!!?)「もう一本観ていきませんか?」とお誘い頂き、「Pourquoi Pas?」せっかくなので引き続き観ることにした。

c0075562_32604.jpg「Peindre ou faire l'amour」
(描くべきか愛を交わすべきか)
監督:アルノー・ラリユー、ジャン=マリー・ラリユー

そんな経緯で、何の情報もないまま、すなわちそれほどに期待もしないまま観させていただいたわりには、というのもまことに失礼な話だがこれが、びっくりするくらい最高!!! (★★★★★)
突拍子もないストーリーと、語り口。決してクリシェに陥らない斬新なコメディ・タッチがとても現代的。そして何よりあのカトリーヌが突然、俳優として登場した時にはビックリでした。いい味だしてました。明らかにオゾン以降の不条理&ヒネリの流れが最高。本国でも8月の公開というこの作品、今の時点で、日本で正式に上映されるのかどうか分かりませんが、、、ん〜オゾンの新作よりもきっと必見!

ああ、あれあれ、こんな具合でレヴューするつもりでは毛頭なかったのですが。。。
土曜に観たシャルロット・ゲンスブールとシャーロット・ランプリングが凄い競演をする作品「レミング」がまた最高だったり、日曜には待望のリバイバルが決定の「ロバと王女」の先行上映を観させて頂いたので、もうちょっと★つけときます。つづきはまた明日にします。

「いや〜、フランス映画ってほんと〜に素晴らしいですね。」(梶野晴郎<水野晴郎)
by cherchemidi | 2005-06-20 03:43 | j'aime le cinema



par 梶野彰一
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