カテゴリ:j'aime le cinema( 47 )
NARCO
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フランス映画「NARCO」を観せてもらった。
BDのようなスピーディな展開と、絶妙な時代設定、
退屈なはずのフランスの典型的なサバービアでおきる奇想天外ストーリー。

詳細はhoneyee.comの映画レヴューで書かせて頂いたので、こちらを。
現在公開中。

ついでというわけではないのだけど、この映画の音楽のこと。
オリジナル・スコアは、最近よく話題に上るセバスチャン・テリエが手がけている。
彼の「La Ritournelle」も挿入歌として登場するのだけれど、
それ以外にもセバスチャンはいくつかの曲を書き下ろしていて、
そのオリジナル・スコア盤がRecord Makersからリリースされることになった。

この「NARCO」はフランスでは2004年に公開された映画。
実はその時点でそれらの数曲が収められたCDRをもらっていたのだけれど、
なぜかこのタイミングでようやくリリースとなるというのだ。

このスコア盤とは別の、いわゆる劇中で使用される楽曲を集めたサウンド・トラックも
当時買って聴いていた。選曲が面白い。
デッド・オア・アライヴやブロンディが熱かった2004年を思い出す…(笑)。
そして、VISAGEの「Fade To Grey」!!!! (これこそ絶妙な時代感)

さて、光栄にも件のスコア盤のスリーヴ・デザインをマーク・テシエから依頼された。
敬愛するデザイナー、アレックス・コルテスが手がけた映画のためのアートワークに沿って、
こんなジャケットを作ってしまった…。期限3日で。

イラストの苦手な自分だが、セバスチャンを描いてみた。
気の抜けたヘタさ具合が、セバスチャンとマーク・テシエにウケて、
このジャケットで正式にフランス版としてリリースされることになった。
日本にも輸入されてくるのだろうか…?

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「ナルコ」と縦書きでカタカナも書いてみたが、
これは、パリで日本人ではない東洋人が経営するヤキトリ屋さんの壁に書いてある日本語を模倣した感じ…。

ちなみに「ナルコ」は「ナルコレプシー」のこと。どこでも急に眠りに落ちてしまう病気なのだとか。

この「ナルコレプシー」の話を友人にすると、「それ、君だよ」と何人かに言われた。
はい、僕は話の途中でも、食事の途中でも、よく眠ってしまいます。
机で仕事していたはずが、気がつけば玄関で眠っていたこともあります。

もうひとつ、このジャケットの横顔、「脳内メーカー」?と言われますが、違います。
嘘だと思ったら、「脳内メーカー」に「梶野彰一」と入れてみるがいい。
by cherchemidi | 2007-10-30 00:46 | j'aime le cinema
Le Mort du Président
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世の中にはまるで「映画のような現実」があったり、「よく出来たフィクション」があるものだけれど、先日観させて頂いた映画「大統領暗殺」は真実味を帯びた「出来すぎのフィクション」であった。

2007年10月19日にブッシュ大統領がシカゴで暗殺されるという設定で描かれた、ドキュメンタリー・タッチのフィクションであるが、全編に渡り、実際のブッシュの映像も交じって作られており、フィクションと分かっていても、ついついリアルタイムで進んでゆくニュース映像を見るかのように、のめり込んで観てしまっている自分に気づいてしまった(途中まで)。
この場で政治的な意見を書くのもどうかと思うが、僕は圧倒的な「ハンベーカ」、殊に反ブッシュなので、ちょっとした高揚感さえ覚えたというのも嘘ではない。

「モラルに反してる」「卑劣で言語道断」などと、いくつかのアメリカのプレスからは猛烈に批判されているのも、もちろん納得できる。確かに現大統領を殺してしまう…のだから。

タイトルだけでも衝撃の「大統領暗殺」だが、実は映画の焦点はそこと少しズレたところにあると思う。その暗殺事件をもとに容疑者への嫌疑が募る過程や、犯行の実体が徐々に解き明かされていくのであるが(といってもフィクション)、その過程がいかにも「アメリカ」的で面白いのだ(ある意味では笑える…)。この監督の焦点は単なる「反・ブッシュ」ではなく、この「アメリカ」的な思考、政治、思想への揶揄であり、非難であることは間違いない。

もちろんアメリカ映画ではない。監督・脚本・製作はガブリエル・レンジという英国人。

この映画を観て、なぜだかふと思い出してしまったのは「ゾディアック」。機上で先行上映をやっていて、往路、復路、なぜか2回も観てしまった。こちらはご存知60年代後半サンフランシスコで実際に起きた連続殺人事件を映画化したものであるが、実際の殺人事件をもとに作られた映画であるにもかかわらず、ちょっとしたサスペンスでスリラーなエンターテイメント作品(まあだから、2回も観れてしまったのだ)に仕上げている。これはデヴィッド・フィンチャー監督とハリウッドの業がなせる、まさに「映画のような事実」をもとにした映画なのだなぁ…と。

ともあれ、「大統領暗殺」はまったくの作り話なのに、エンターテインメントとしてはもちろん、単なる皮肉としても片付けられない妙なリアリティを帯びている。いかにも…ありそうな話…。「不快なほどの説得力」「痛烈にして鮮やか!」。そんな意見につい賛同してしまうのは、果たして僕のような皮肉なハンベーカだけだろうか?
本日公開です。

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by cherchemidi | 2007-10-06 14:47 | j'aime le cinema
Les 100 Coups
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| FIGARO JAPON |

5/5発売のFIGARO JAPONは「フランス映画が教えてくれたこと。」と題したフランス映画特集。綴じ込み特集の「フランス映画ベスト100」の中でいくつかの映画と女優について執筆した。そんなわけで3月、4月にはたくさんのフランス映画を再鑑賞する機会を得たのだけど、自分はほんとうにたくさんのことをフランス映画から教わったものだと、再認識した。それにしても映画と女優に関しては、もはや何年も何の趣味も変わらない自分に少々呆れ、誇らしくさえ感じるのである。VIVA フランス映画!
by cherchemidi | 2007-05-03 13:55 | j'aime le cinema
La Science des Rêves
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| Michel Gondry | photo: sk |

2006年に観ておきたい最後の映画だった「La Science des Rêves(恋愛睡眠のすすめ)」。年末の完成披露試写でひとあし早く観せて頂いていた。
ミシェル・ゴンドリーの最新作であるが、あまりにも新鮮な作品でむしろ「ヒューマン・ネイチャー」なんかよりも、ずっとデビュー作のような初々しさ、フレッシュな空気を感じる作品。Oui Oui(かつてエティエンヌ・シャリーとともにやっていたバンド)時代に彼自身が制作したPVを彷彿させる手作りで箱庭な世界観。
ゴンドリー監督のナイーヴで繊細、さらに本人の言葉を使うなら「カオティックでロマンティック」な面が前面に出た作品。シャルロット・ゲンスブール…というキィワードに惑わされることなく(笑)、素晴らしい映画。

フランス映画祭での来日、念願の対面&取材のあと、再度観させていただき…感無量になる。隣で観ていたフランス人女性はエンディングで泣いていて、つられそうに…。
分かりやすい感動ではないにしても、きっとまた、あのあたりの琴線に触れてしまうのである。
挿入歌(ヴェルベッツ「After Hours」の替え歌!)とエンディングの2曲が素晴らしすぎて、昨年末、観た直後にサウンドトラックも購入したのだが、やっぱりエンディングの2曲は感情移入しやすい映画音楽というのを抜きにしても名曲だった。ズルい。

そして映画を鑑賞した夜、おきまりのBaronでまたも遭遇…。

インタヴューと撮影したポートレートは流行通信・次号で掲載予定。
「恋愛睡眠のすすめ」はGWより渋谷シネマライズほかにて公開。
by cherchemidi | 2007-03-18 17:22 | j'aime le cinema
PARIS JE T'AIME...
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| PARIS JE T'AIME |

現代版「パリところどころ」…と言ってもいいかもしれないパリを舞台にした18編のオムニバス映画。
先日ちょっと先行して試写で見させていただき、さらにはパンフレット用にということで、日本人として唯一参加されている諏訪敦彦監督を交えての鼎談に…。
鼎談では、まあたいして気の利いた発言も出来ないままでしたが、この映画、とても気に入りました。

18人の監督がそれぞれ5分間の中で描くパリところどころ。
18のストーリー、観るひとによって好みはいろいろだろうけれど、それぞれのパリが美しくだったり、悲しくだったり、おもしろくだったり、とにかくパリへの愛情いっぱいに描かれており、パリを愛する者なら必ず満足の映画。
僕はといえば、終盤、あまりに突如として不思議な感情に襲われてしまい、うかつにも試写室にて泣いてしまいました。

(以下少しネタばれかも…注意)

パリにひとりでいると、自分と向き合う時間が出来て、えも言われぬ郷愁(ホームシックとはまた別のもの)におそわれたりするものです。客観的に自分が「いる」ということを強く意識して…。それから自分が「パリを好き」という一方通行の気持ちが、あるとき、ふわっとパリも自分を愛してくれてる(クサい表現ですが、照)…様に感じるような小さな出来事が突然起きたりもします。ふわぁーっと目が開くという様な感じ。

この映画、一本一本も素晴らしいのだけれど、最後の短編「14区」でその気持ちと同調するようなエピソードが描かれているのです。
あくまでそれは、アメリカなまりのフランス語を話す観光旅行のオバちゃんを面白可笑しく描いたコミカルな装いをしながらも、突如として、自分と同調させてしまって、あの、えも言われる感情を呼び起こしてしまうのです。

毎日「メルド!」と叫びながらも、結局「パリ、ジュテーム!」。
パリに狂わされたみなさんになら、必ずやこの感覚を分かってもらえるはず…。

この最後のエピソード「14区」がとりわけ素晴らしい、というわけではなくて、後半、トム・ティクヴァ監督の「フォーブル・サン・ドニ」あたりから、自ら脚本も書いたジーナ・ローランズの「カルチェ・ラタン」と、各エピソードごとにミルクレープのように積み上げられたパリへの愛しさが、じわじわと飽和してくるのを感じてきます。

さらに、この最後のエピソードが終わると流れてくるエンディング・テーマが、Feistの「La Meme Histoire」。
またこの歌詞が素晴らしく映画と共鳴…。いろんなストーリーがあるけれど、結局それはこの街パリで起きていることで、すべての小さな出会いや出来事は同じ糸でつながっているひとつの同じ物語…というような…。。。

第一編「モンマルトル」で流れてくるのがGonzalesのピアノソロ曲「Gogol」だという隠れたつながりにも気付くなら、ここもニヤりのポイントかもしれません。

面白さという意味で言えばコーエン兄弟の「チュイルリー」、イザベル・コイシェ監督の「バスティーユ」あたりが個人的には印象に残ってます。ガス・ヴァン・サントの「マレ地区」には貫禄のマリアンヌ・フェイスフルが登場、主人公のボウ・ギャルソンは全身ディオール オムだったり。

ああ、この前までパリにいたのに、ちょっとこの映画を思い出しただけで、もうパリが恋しくなってしまうほど… !!
パリ好きには激しくおすすめ、まあ、そうでない方にとってもパリのいろいろな側面に触れられる素敵なオムニバス映画だと思います。
by cherchemidi | 2007-02-14 08:12 | j'aime le cinema
PARIS ...
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by cherchemidi | 2007-01-24 04:35 | j'aime le cinema
SALLE 2
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| MARIE ANTOINETTE | photo: sk |

夏のパリで観た「マリー・アントワネット」。オデオンの映画館。
写真のExifデータを確認したら7月11日だった。

フランス王宮、マリー・アントワネットのストーリーを英語で描いた作品をフランス語の字幕でといった、頭の中が整理できない言語状態で観たにもかかわらず、明快、明確なソフィアの美意識とこんがらがりようのないストーリーで、ずっしり楽しめた。楽しめたというような軽い言葉は適切ではなく、あの夢のようなソフィアの世界にどっぷり浸って、息が出来なくなるような感覚を再び思い出すのである。
映画が始まった瞬間すぐに。


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男のくせに、アントワネットはもちろん、きらびやかなヴェルサイユに惹かれてきたのは単に「ベルサイユのばら」の影響なんかではなく、さらにいうなら、エールやフェニックスやアレックス・ゴファーといった敬愛するミュージシャンの出身地ということ(フランスには渋谷系の代わりにヴェルサイユ系という音楽が一時あったことはそんなに知られていない…)でももちろんなく、エッフェル塔を見た瞬間に襲う郷愁と感動のようなものが、これまたDNAレベルで、かの宮殿には確かにあったからなのである。本当のことを言えば「ベルばら」でいうなら、アントワネットさまよりオスカルを愛してしまうのはごく当然で、さらにいえば、太陽王ルイ14世こそがナポレオン以上に歴史的ヒーローなのかもしれない。

そんなわけで、上野やら両国やらで時々開催されているヴェルサイユがらみの展覧会には、極東にいるときでさえ、その栄華のかけらを感じてみようと、集団のおばさま方の中にまぎれて僕は入場券を買うための列に並ぶのである。
初夏の緑に満ちたサンジェルマン大通りのシネマの前に出来た行列は、その列とは比べ物にならないくらいの短いものであった。(空いていたのである。公開から1ヶ月以上だからまあ仕方ない…)

観るまでの前置きが長くなったけれど、映画の方はネタバレなし程度に少々。
すなわち、この映画、簡潔に言うならヴェルサイユにそのまま舞台に移した「Virgin Suicides」。
主演がキルスティン・ダンストという共通点は、さほど重要でないくらいに、多くの点で共通点が。
いわゆる堕ちてゆく人生を送っていく少女のデカダンな物語というのは、アントワネットさまなのだから言うまでもなく、その他あらゆるシーンで70年代のアメリカ・ミシガンのサバービアと、18世紀、革命前夜のヴェルサイユのシーンが見事にシンクロしてくるのである。
馬車に乗ったアントワネットは、朝帰りするタクシーでのラックスと同じ視線だし、フェルゼンの登場は、もちろんトリップ(ジョッシュ)だったり、宮殿での舞踏会は学校でのダンス・パーティだったり…。後年、宮殿から離れて田舎家で家族で過ごすシーンは、草原で駈ける姉妹の姿を追ったシーンと全く同じで、ソフィアお得意の美しい逆光のカメラワーク(これにいつも僕は震えるほど感激してしまう)がそれを美しく捉えるのである。

さて、これ以上は映画を観る前には不要な情報かも知れないし、誰もこの僕にソフィア論を語れとも言われていないので控えさせていただきますが、ここまで読んでいただける、あなたならフェニックスの登場だけは要注目&笑いを押さえるのに要注意ということだけは書き留めておくことにします。

さて、7月11日。シネマから出てもまだ明るい夏時間の夕方。
まず最初に僕がしたことといえば、迷わずフェニックスのトマに電話! 
彼はオデオンからすぐそばに住んでいる。「ブラボー」の興奮を横にいたであろうソフィアに伝えてもらいつつ、トマの演技力にも「ブラボー」を贈ったのである。トマは苦笑。

ルイ16世役のジェイソン・シュワルツマンが、アントワネットとベッドに入るシーンで一瞬、ん!トマに似てるかも…なんて思ったのは、きっと気のせいであるが、当然のようにアントワネットの姿はそのままソフィアに被せて観てしまうのは、きっと僕だけではないだろうし、事実、ヴェルサイユのお城のようなお家に住んでいたトマと一緒になるなんていうのは、あまりに出来すぎたシンデレラあらためアントワネット・ストーリーなのである。

ご存知のようにカンヌでもパリでもアメリカでも賛否両論であるが、ちゃんと監督ソフィア・コッポラのことを分かっていてこの映画を観るのなら、この映画に否をつける理由が見当たらない。
そういうひとは「大奥」を観ておいてください。羊羹もって。
僕はマカロンもって、もう一回日本語字幕で「マリー・アントワネット」観に行きます。


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(おまけ)先日、映画で使われていた衣装だけが来日。神宮外苑、聖徳記念絵画館にて。もちろんアントワネット関連は全出席で(笑)。
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by cherchemidi | 2007-01-18 14:56 | j'aime le cinema
L'ÎLE ET ELLE
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| photo: sk | FONDATION CARTIER |

写真はカルティエ現代美術財団の裏庭。
緑の庭をガラスの塀で道路と区切った建築家ジャン・ヌーヴェル…の話はここでは書きません。

年末に向け猫沢エミさんの本がまた二冊発売されることになり(おかげさまで「パリ季記」はいまだ好評で、再度増版されたとか!)また今回も撮影&装丁を担当させて頂いてます。
そんな彼女の新しい本の中でパリのミュゼ巡りという企画があり、カルティエ現代美術財団のミュゼへ。アニエス・ヴァルダのエクスポが行われていると言うのを聞いており、これは逃せないと思っていた矢先のいいタイミングで。

この展示会、映画監督アニエス・ヴァルダの回顧展といったようなものではなく、彼女が長らく愛してきたという大西洋岸の島、ノワムティエ島からインスパイアされたインスタレーションと映像作品で構成されたもの。タイトル「L'ÎLE ET ELLE」(島と彼女、IL ET ELLEにかけて…)のタイポもかわいらしい。
いくつかのスクリーンでは夢中になりすぎて、取材に来たのを忘れてしまうほどに彼女の映像作品を見入ってしまった。全体を通して彼女のとらえる海は、とても深遠でときには物悲しくもある。実は彼女の近作の「落穂拾い」はちゃんと観ていない(よく寝てしまった)のだが、その落ち着いて深い映像の印象は共通していた。
よく人生やら何やらを四季に喩えたりもするが、明らかに彼女の映像から感じるのは秋から冬。
コリーヌ・マルシャンを撮り、ルグランが歌った「5時から7時までのクレオ」、その季節は明らかに早春だったはず…。
秋が深くなったら今度は寝ないで「落穂拾い」を観てみようと思う。

この「L'ÎLE ET ELLE」は10月8日までカルティエ現代美術財団にて。
by cherchemidi | 2006-09-22 17:38 | j'aime le cinema
MATCH POINT
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| MATCH POINT | A Film by Woody Allen |

10代の頃の自分はと言えば、好きな映画監督のひとりにウディ・アレンを必ず挙げていたような気がするが、それは「アニー・ホール」だったり「カイロの紫のバラ」「ハンナとその姉妹」だったりが好きだったからという短絡的なもので、ある時期から、彼の映画は一切観なくなってしまっていた。
とにかくしゃべりっぱなしのニュー・ヨーカーのテンポに疲れてしまったから…かどうか定かでないが、どっちにしても僕の好きなフランス映画のまったりしたそれとは明らかに別物のウディ・アレンの映画は予告編さえ興味をそそらなくなってしまっていたのである。
そんなウディ・アレンが今回初めて、舞台をニュー・ヨークからロンドンに移して撮ったという「マッチ・ポイント」は去年のカンヌでも話題だったようで、さらに主演がスカーレット・ヨハンソン…。今回、僕がウディの新作を観るための言い訳はこのくらいで十分だろうか(笑)…。
そんなわけで、完成披露試写へ。。。
すごく面白い!
しゃべりすぎ、テンポはやすぎといった、僕の中でのティピカルなウディ・アレン節はやっぱり全開なものの、ストーリーの巧みさに引き込まれる純粋に面白い映画で、しばらくのウディ食わず嫌いを払拭する面白さ。
テニスのマッチポイントでネットに当たったボールになぞらえられる、数奇な運命。「LUCK」によって大きく人生を翻弄される、ある意味でサスペンス、ある意味でコメディ。ロマンスではなく、その語り口はまぎれもなく寓話。
さっそく近所のウディ・アレンをカリスマと仰ぐニュー・ヨークかぶれの友人にもその旨、報告。
今、あらためて好きな監督は…と聞かれて、まだウディの名前を挙げるまでには成長できなかったものの(笑)、今年観た映画でよかったものは…と聞かれたら多分10本のうちには入る…(結局は去年のカンヌ絡みばかりだが…)。
ただ、期待していたスカーレット・ヨハンソンに関して言えば、個人的にはやっぱり「LOST IN…」や「真珠の耳飾りの少女」あたりの役を演じる彼女の方が好きでした…。

晩夏公開とのこと。乞うご期待!

そういえば、むかしから多くの友達に「え! NYに行ったことないなんて…」「絶対NYが好きになるはずだ…」みたいなことをよく言われるのですが、やっぱり僕にはなじめる自信がありません…。パスポートにはヨーロッパのスタンプしか押さないまま年老いそうです。
by cherchemidi | 2006-06-26 12:15 | j'aime le cinema
d'eau sont plus clairs
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| いちばんきれいな水 |

カヒミ・カリィが出演する映画、ということでさっそく観に行ってみました。
加藤ローサといわれてもどんな子かピンと来ない最近のボクにはちょっとキツかったです。
カヒミ・カリィはフォトグラファー役で登場。
10月公開だそうです。
by cherchemidi | 2006-06-26 11:38 | j'aime le cinema



par 梶野彰一
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