Dégel des Neigés
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| photo: sk |

ラップランドへの旅、つづき。

スノーモービルで3時間、雪の下から枯れ草のような草原がところどころに顔をだしている場所に着く。
このスノーモービルという乗り物が、意外にも運転に力の必要な乗り物で、例えば工事中のボコボコだらけの山手通り(神泉=初台間)をモペットで飛ばしているのとはまったく似て非なるスリルさえ感じてしまう。ずっと立ち乗りのまま、体重移動を繰り返し、斜面では片腕に相当な力をかけないと運転できない。

さて、ここにテントをたてて、キャンプするという。

パリのシャンゼリゼからまだ24時間も経っていないのに、僕らは真夏のような太陽が照りつけるオスロでの長いトランジットの午後を経て、そして見渡す限りの雪原に立っている。

雪解けの水が流れる河で、手で水をすくってのどを潤す。
草の上に積もっていた雪が解けたその水は、ほんのり草の味がする。
もちろん極限に冷たい。
最初はその草の匂いが気になっていたものの、後半にはその“草の味付け”においしささえ感じるようになってきた。

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テントをたてて、ようやく眠りについたのは朝の7時をすぎていたと思う。
就寝時間は意外に南青山と変わらないかもというのは、冗談ではないが、やはり沈まない太陽はどこまでも気持ちを上げてくれるのであろうか。

床にはトナカイの毛皮が敷き詰められたテント。
寝袋が手渡され、「ここで2泊する」という言葉を聞いたとき、正直、僕は気が遠くなった。この雪の中で果たして僕はサヴァイヴできるのであろうか?と。

「最も暖かいアウター持参」という指令を受け僕が着ていたのは、やはりディオールの革ジャンで、“北極圏でもディオール”を貫こうという僕には、さすがに同行の編集長も閉口しっぱなしであったが、本当に革ジャンの暖かさを実感したのもまた事実。
(実際は優しき編集長が、アウトドアな装備を一切持ってない僕のためにと、自らの荷物の中に用意してきてくれたダウン・ジャケットを重ね着という荒技で寒さをしのいだよ)


(つづく)
by cherchemidi | 2008-06-19 14:17 | photo
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par 梶野彰一
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