In Love with You
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| Alan Braxe | photo: sk |

京都 WORLDでのAlan Braxe。
彼の作るトラックに10年も踊らされながら、今まで彼のミックスするのを見たことがなかった。DJというより本当にトラック職人という感じの穏やかなALANは、終始タバコをくわえたままでDJをする。すべてCDで。その日、京都に向かう新幹線の中で、一生懸命今夜のセットのためにCDRを焼いていたのは、着いたらすぐに観光に行こうという企てからだ。

ALANがWORLDのブースに入って早い時間にかけた「In Love with You」はいかにも彼らしい優しいトラックで、僕の中ではTOGETHER (=DJ FALCON + THOMAS BANGALTER)の「So Much Love to Give」と合わせて、「LOVE」に溢れたフレンチ・アンセムである。そんな話をしていたら、DJ FALCONとALANはなんと従兄弟であるという事実を知らされてしまった。
フレンチ・ハウス〜フレンチ・エレクトロ、その周辺は濃厚な血によって繋がったシーンだが、文字通りの本当の血縁とはGUY MANUELとPLAY PAULの例を挙げるまでもなく、“争えない”才を感じないでいられない。

誰かにALAN BRAXEについて説明を求められると、いまだ一番最初に口に出るのはやはり「STARDUSTのひとり」…だろう。そのSTARDUST唯一の曲が「MUSIC SOUNDS BETTER WITH YOU」、今回を以て、THOMAS BANGALTER、BENJAMIN DIAMOND、ALAN BRAXE、それぞれ3人のいる場所で、僕はあのギターのリフレインが鳴っているのを聴くことが出来たことになる。
「MUSIC SOUNDS BETTER WITH YOU」1998-2008、まさに10年間聴き続けられるレコードになるとはあらためて自分の変わらなさも含めて驚いてしまった。


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| Alan Braxe | photo: sk |

短い京都の滞在を終え、翌日はそのままAgeHa。
フロアの規模も見ないまま淡々とDJをはじめたALANはときおりフロアに拍手をする程度で、みずからオーディエンスを煽ったりしない。恥ずかしいのだと言う。
2時間のセットの後半、「TOGETHER」をかけたかと思うと、おもむろに僕に向かって次のトラックの頭出しをしておくように指示すると、トイレに行ってしまった。オーララ、何も「TOGETHER」みたいなアガる曲ををかけてトイレに行かなくてもいいのではないですか、と思いながら、ALANのかけてる「TOGETHER」で、僕がフロアを煽るわけにもいかず、頭を低くして次の曲の頭出しをさせて頂いた。

その夜、ALANから、「君はどうしてそんなにDJしててテンションが上がれるのか」と、不思議な質問を投げかけられた…。前夜、京都で目下の僕のアンセム「White Knight Two」をかけてアガってしまってる僕を見て、その豹変ぶりに驚いたというのである。「もちろん素晴らしい音楽そのものが、自分をコントロール不能なくらいに狂わせてくれるのだよ」というような、まともな回答をしてみたのだけれど、タバコをふかしながら淡々とミックスする彼にはその込み上がってくるパッションは理解不能だったかもしれない。

そんな矢先、明らかに自分に思い当たるふしのある話が、岡本先生のblogで書かれているという。……(苦笑)……いやはや先生、ありがとうございます。僕は相変わらず「おだって」おります。
これを読んで『あの曲の高揚感を、あの曲を聴いて興奮を抑えきれない自分自身』はどう考えたって言葉では表せないわけだと納得したのである。


この2ヶ月はその「White Knight Two」で「おだち」まくっている自分であるが、そんな僕を見て、田中さんがあの曲は何かとたずねてきた。
「あのStrings Of Lifeみたいなの何?」というわけである。「はい、これが2008年のStrings Of Lifeです。」と答えておいた。

もしかして、これが時代が一周する瞬間、その接着部分を見てしまったとのでは…というのは決して大げさな表現ではない。
とはいえ、やっぱりその夜のAgeHaでは「Strings Of Life」がアンセムであった。


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| photo: sk |
by cherchemidi | 2008-05-22 18:27 | de la musique
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par 梶野彰一
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