Jamais Ennui en Europe
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確か一年ちょっと前だったか、友人にこの本を手渡された。ヨーロッパに旅することが多いので(といってもフランスだけなのだけど)旅先で読んでくれ、と。
どういうわけか、自分は昔から読書家と勘違いされることが多いのだけれど、実際のところはといえば、冒頭しか読まないままで放置されて本棚にしまわれてしまう本がほとんど、というくらいに活字と接していない。さらに旅先でとなると、ますます本を読まなくなる。
考えてみれば、ヨーロッパで退屈したことは一度たりともない気がする。なんらかのお仕事がある最近ではもちろんだけど、時間はあってもお金がなかった学生時代の放浪の旅でさえ、ヨーロッパのあらゆる街で「退屈」を覚えた記憶がない。
そんなわけで、友人の言いつけに従って、毎度毎度フランスに渡るときはこの本をバッグに入れておいたのだけれど、なかなか読みすすまなかった。エッセイの集積みたいな一冊なので、機上や車中ではもちろんのこと、ホテルでの寝る前のひとときや、カフェでひとりで…など、文庫本のページをめくるタイミングはたくさんあるはず、なのにである。よっぽど本と相性が悪かったのか。
この度、この本とともにようやく4度目のヨーロッパ旅行にしてようやく読破した。読破、読了、とかいう言葉が似つかわしくなく、ようやく最後のページまで読み終えたわけであるが、それは結局ジェットラグの上、通路側の席に座ってしまったことで、眠れないまま過ごさざるをえなかった機上でのことであった。
伊丹十三に関しては、僕が今さらとやかく語るまでもなく、粋な考え方をしっかり持っていた人だったようで、60年代後半との時代のずれはあれども、ニッポンと欧米の文化のズレの的確な指摘はいまでも充分に有効なのである。
その友人に、これを読み終わったら読んでくれといわれていた「女たちよ」は、実は、先に読んでしまった。こちらはヨーロッパ旅行限定で読もうとしなかったせいである。


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by cherchemidi | 2008-01-22 23:44 | monologue
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par 梶野彰一
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