Naufrage En Hiver
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| photo: sk |


さて、冬のパリ。
パリでは所縁(ゆかり)のある「通り」や「地区」というものが自然と出来てくるものだ。リヴ・ゴーシュにとり憑かれたようにして、パリに溺れた僕にとっては、一番の所縁の地はと聞かれれば、サンジェルマン・デ・プレ裏のあの辺り…としておきたいところ。実際ヴェルヌイユ通りは「巡礼する」という表現さえ過言ではない聖地である。

本当にシックなのは6区ではなく7区、そう思うようになったのは実は最近であって、最初は何もなくて不便な地区、くらいに思い込んでいたのだけれど、実のところ、その何もなさこそがスノッブたる所以であったわけだ。
以前このあたりに住む友人に最寄りのコイン・ランドリーはどこにあるのかきいたことがある。「ここは9区や18区やじゃないから、コイン・ランドリーはないよ。だれも洗濯しないからね」と笑い飛ばされた。どうりでこのあたりはクリーニング店がパン屋と同じくらいあるわけだ。最近の7区信仰はこのスノッブな友人、ムッシュ・デルベスの影響に依るところが大きい。
そういえば、お気に入りだったパン屋がこの夏につぶれてなくなった。バック通りとヴェルヌイユ通りの角。その角からすぐには2軒のクリーニング店があるが、事実どちらもいつも忙しそうなのである。ここにシャツもシーツもまとめて持っていくのだ。

奇遇なことに、以前によく借りていたトゥーサン一家(ブリュッセル在住)の所有するアパルトマンと僕に部屋を貸してくれる、ムッシュ・デルベスのアパルトマン、その2つの交差するところにあったのが、そのパン屋だったのである。

ここ数年はどういうわけか3区にばかり縁がある。北マレの辺り、ブルターニュ通り。今も深夜のその通りにいる。奇遇にも、ここもつい半年前まではパン屋だった角。そのパン屋もこの夏につぶれてしまって、ちょっと鼻につく感じの(なのにパリにしてはやけに気の利いた)おしゃれなカフェが出来た。

(唐突ですが今日はここまで…、つづく)

ところで、写真はバック通りにもブルターニュ通りにも関係のない、そして最近は縁遠くなった9区の大通り、朝の散歩中に。
by cherchemidi | 2008-01-21 08:10 | monologue
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par 梶野彰一
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