SUD

革命記念日をさかいにパリは空っぽになる。
という定説は、ヴァカンスが短くなった、と言われる今のパリでさえ事実のようだ。
こと滞在していた7区は、もう13日にはすっかり観光客しか残されていないような雰囲気だった。

さて、ヴィアンを仰ぐものとしては、14日からのヴァカンスは遅すぎる。
太陽の出ない7月初旬のパリに嫌気がさして、南へと進む。
いつもならコートダジュールへは飛行機と決まっているのだけど、
TGV地中海線でダイレクトにニースまで行けるようになったので、今回初めてTGVで南へ向かうことにした。

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マルセイユを過ぎて、トゥーロンへと向かうあたりで車窓から一面にあの青が広がった。
地中海を見るのは、確か3、4年ぶり。コートダジュールへのヴァカンスは6年ぶりだった。

5時間以上の列車の旅は、苦痛でもなんでもない。
プロヴァンスの風光明媚な石灰の山並みを抜け、
後半はずっと地中海の青と海面に反射する太陽の光を見てさえいればいいのである。

ニースではサシャ・ギトリの邸宅だったという小さなホテルを予約してみた。
海は見えるが、ビーチのそばではない。ビーチから30分以上歩いた丘の上。
ニースでビーチのそばに滞在する必要は無い。
海が遠くに見えればそれでいい。むしろその方がいい。
誤解を恐れず断言するなら、僕は決してニースが好きな町ではないのだ。
ビーチ沿いに広がる大きな通りに、Promenade des Anglais(英国人の散歩道)、Quai des Etas-Unis(合衆国の海岸)などという通りの名前がつけられていることからも察することが出来る通り、ここは外国人観光客のための一大リゾート保養地なのである。ギャラリー・ラファイエットさえ並ぶ目抜き通りはもちろん歩く用はない。夜のディスコテークに行くわけもない。
旧市街を歩いているときでさえも、僕が勝手に思い描く「ニース」の町はなかなかみつけられないのだ。
ただあの青のグラデーションを目にしてしまうと、英国だろうが合衆国だろうが関係なくなる。
コートダジュール(紺碧の海岸)という名前の通り、その海は紺、青、碧、蒼、藍が見事に入り交じって僕の目を踊らせる。
この海岸沿いは、ほんの数分、電車で移動しただけで海の色は違う。波も違う。
濃紺と水色の激しいグラデーションに白く泡立った波が交じる、このニースの海の色はことさら素晴らしい。

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| NICE | photo: sk |
by cherchemidi | 2007-07-18 21:55 | monologue
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par 梶野彰一
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