Le Printemps de Bourges
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| Phoenix, Le Printemps de Bourges | photo: sk |

4月の週末にBourgesで行われる音楽祭があるのは以前から聞いていたのだが、今年はそこにPHOENIXが出演するというので、週末に初めて足をのばしてみた。
Bourges はパリからすぐの小さい街、と勝手に思いこんでいたがそれは思い込みであった。
小さい街、というのはまあ予想通りではあったが、パリからすぐではなかった。それに気がついたのは電車に乗った後だ。ホテルも取らず、コンサートのチケットも持たず、メンバーの電話番号しかないまま、電車を乗り継いでよく足をのばしたものだ…。
Le Printemps de Bourgesはいわゆるテントや会場を使っての音楽フェス、みたいな要素もありつつ、その期間は町全体がパリのFete de la musiqueのような音楽のお祭りで、いたるところでフリー(無料)でフリー(自由)なライブが行われていた。
地図も持たないまま、ブランコの電話での案内だけを手がかりに駅から40〜50分の道のりを歩いて、ようやくメイン会場にたどり着く。ウェイファーラーをかけたブランコがあたたかく迎えてくれる。
会場の周りの新緑は夕暮れの中でまぶしく、運河の水も澄んでいる。
ステージ上の英国バンドの英語なまりの「ボンジュール!」に、わけもなく笑いがとまらない。
ほどなく始まったPHOENIXのライヴは、始まった瞬間から日本でのそれとの圧倒的なテンションの違いを見せつけられた。ステージの規模ももちろんだけど、オーディエンスの熱気が尋常ではない…。最高の気候のこの時期に、メンバーもオーディエンスもテンションがあがりきっているのは当然。フランス人のオーディエンスがフランス人のバンドの歌う英語を一緒に合唱しているのは、一瞬、不思議な戸惑いと笑みを覚えたのであるが…。
あの静かに燃えるようなインストゥルメンタル・トラック「NORTH」でさえ、ダイヴがやまず、さらにはあの「Playground Love」のアコースティック・カヴァーでさえ、歓喜が起こり、ダイヴが続出するほどの盛り上がりは、明らかにフランスならでは。あっという間の60分のステージ、今回はちゃんと客席のど真ん中でモミクチャにされながら、盛り上がる。明らかに最前列の撮影スペースからの見え方とは違って、カメラなしで思い切り楽しんでしまった。(上の写真は友人のコンパクト・デジカメを借りて撮影…。MERCI M.M.)
その後ファイナルのブロック・パーティやらマキシモ・パーク、他の英国産バンドのステージはもはや目に入らないままである。
バックステージで会ったメンバーもとてもいいムードで、ライヴの盛り上がりに満足げであった。

さらにその夜は別会場でCASSIUSのライヴとIvan SmaggheのDJが…。もちろん参加。
ハウスやらエレクトロやらアシッドやら、アルコールとジョイントと汗、もはやカオスな会場を抜けて、祭りの後となった早朝の町を散策、Bourgesの朝日を拝み、朝8時の始発でパリへ。ほんの何時間か、一晩かぎりのBourgesの春であったが、期待以上に気持ちのよい町で、本当はFEISTもJUSTICEも…、いや、あの町の中心の厳かな教会をのぞかなくてもよかったのか…、などという後悔に満たされながら、気がつけばオーステリッツの駅からセーヌを臨んでいたのである。

(ヴェルサイユへとつづく)
by cherchemidi | 2007-05-28 11:50 | de la musique
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par 梶野彰一
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