Karaoke
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| J.T. | photo: sk |

現在店頭に並んでいるであろう highfashion 誌の取材で、A.P.C.と音楽についての話を聞いたわけですが、取材中、一番盛り上がったパートはジャンがリリースを企むカラオケDVDの件。話が弾みすぎて文字数を超えてしまい、この話題はまるごとカットしてしまった。
そもそも彼の敬愛するボブ・ディランとのポートレートにも似合わない話題だったのだ。
このままだと、この会話は僕のハードディスクに埋もれてしまうので、ここに小さいながら発表しておく。

A.P.C.の音楽部門「SECTION MUSICALE」について、今後のリリースの予定はとの問いに対して…。
以下 J.T.氏の発言…。

______

実は10年も前から準備していたカラオケDVDの企画がある。
ソフィア・コッポラとロマン・コッポラと東京でカラオケに行ったときに思いついたんだ。
申し訳ないが、日本のカラオケはとても評判が悪い。音楽は酷いし、イメージはナンセンスだ。
そこに自由はなく、まるで牢屋に入ってるような気分だ。
安っぽいシンセサイザーの音にはがっかりしてしまうんだ。
そこで僕らはマイケル・ジャクソン、ヴェルベット・アンダーグラウンドからマドンナ、スパイス・ガールズまで11曲を選んだ。
そして早速パリとニューヨークで、それらのカラオケを完全にコピーしてレコーディングしたんだ。
セックス・ピストルズの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」などはドラムのスピードが途中で乱れる箇所もオリジナルを尊重した。——まるでアートスクールの学生バンドがカヴァーするように忠実にね。

そして(無邪気にDVDをプレイして)見てくれ、この映像! 
全部北極海の船から撮ったものなんだ。3ヶ月かかってね。
ほら、このビデオには白クマが登場するし、「ビリー・ジーン」に登場する鳥は動きがまるでマイケルそっくり。
それからほら、これはまるでホンマタカシの写真のような景色だろう? 

残念なのはこの権利をクリアするのに膨大な時間がかかっていること…。
カラオケを使ったアート作品を作ろうなんていう企画を説明して理解してもらうのは大変な作業だ。
実は最後まで手こずっているのはヴェルベット・アンダーグラウンドの「ステファニー・セイズ」。歌詞の中に「イッツ・ソー・コールド・イン・アラスカ」とあってそれをタイトルにしたくてね。
北極海の映像ともぴったりだし。
それでミスター・リードからの承諾をもう5年も待っているというわけだ…。
いよいよ良質な音楽と映像でカラオケを楽しむ時がやってくるんだよ。

______(以上)

さてスリーブのラフデザインもすでに完成していたこのカラオケDVD。
はたしていつ店頭に並ぶのであろうか。
そしてヴェルヴェッツのトラックは…。

ここ数年、あの牢屋のようなカラオケ・ルームには、フランス人以外とは足を踏み入れていない。 Le Baronの奥にあるあの隠されたカラオケ・ルームも同じ…。

心底感動したのは、セバスチャン・テリエの歌うカラオケだった。
最近の思い出は、ロブとクリスチャンの歌うカラオケ。そしてマイクを離さないトマ…。
(そんな写真は、やっぱりここでは公開できません…)
そんな場にいながら、僕はといえば、「ワン・モア・タイム」か「夢見るシャンソン人形」しか歌える曲がない。調子が良ければ「ホテル・カリフォルニア」でエアギターを披露するけれど、それはもう昔の話…。
そして最悪のパターンでは「オー・シャンゼリゼ」を合唱するフランス人を目にすることが出来るのである。

いつも楽しいような、逃げ出したいような、妙な気持ちになる…。
万が一、ソフィア・コッポラがそこにいあわせたとしてもそれは変わらないはずだ。
by cherchemidi | 2007-04-04 19:37 | de la musique
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par 梶野彰一
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