sous le signe de Gémeaux
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| Les Demoiselles De Rochefort | Michel Legrand et Jacques Demy |

1966年の奇跡、「ロシュフォールの恋人たち」。
このたびこのアルバムのCDが新装リイシューされるというのでライナーをとお話を頂いた。
2枚組のコンプリート盤には濱田高志氏によるライナーノーツがついているのであるが、有名なあのジャケットの通常盤(1枚もの15曲)は公開当時のレコード盤から、ずっと変わらず野口久光氏の解説のままであった。
これは正直、ぼくには荷が重すぎる、と、すぐにお断りしたのが、しばし考え直して受けさせていただいた(正座して…)。フランスかぶれ道において、これ以上に名誉なライナーノーツの依頼はそんなにあるものではないのだ。
というわけで、先週は何度も何度もこの映画を見直して、サウンドトラックを聴いた(ずっと正座)。
レコード盤はアルバム、英語版、オーケストラ版から7インチまで、たくさんの種類のものがリリースされていて、パリで、東京で、神戸で、ロンドンで、あらゆる「ロシュフォール…」のレコードを買い集めていたあまりに即物的な若き日々を思い出す。(写真はフランス盤の4曲入りの7インチレコード)
そして初めて有楽町のスクリーンで映画とともに聴いたときの衝撃を思い出す(いや、衝撃という言葉さえ適切ではないほどの感動であった)。
なんともノスタルジックにひたるばかりの36歳の春。

圧倒的に映画史上屈指の名作である「シェルブールの雨傘」と比べてしまうと、「ロシュフォール…」はやけにオプティミスティックすぎてストーリの奥行きに欠ける感もあるのだが、それこそが魅力であることに気付いた。
「ここには幸福へと向かう恋があり、歌がある。それだけしかないけれど、それだけでいい。」
と書いた。
通常3000字程度のライナーノーツであるけれど、書き始めたら書くべきことが多すぎて5000字…。。。それでもライナーノーツとしては不十分なほど、このレコード、映画は深いのである。
この「ロシュフォールの恋人たち」のリニューアル版は4月の下旬に店頭に並ぶという。

さて、先頃のフランス映画祭では、ドヌーヴ様にもお会いする機会もないままであったのだが、なんと2008年には「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」のリバイバル上映も決定しているというではないか!
そして、なんとも驚いたことに、この秋にはミシェル・ルグランの来日コンサートまで決まっているという。それもスウィングル・シンガーズの姉、クリスティーヌ・ルグランとともに…。
このちょっとしたフィーヴァーには、変な胸騒ぎがした。

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渋谷は毎日通り過ぎるだけの通過点であることが多いここ数年だけど、なぜか最近'90年代半ばの公園通りを懐かしく思い出すことが多くなった…。毎晩のように黄色か黒、青か紫のレコード袋を片手に歩いていた時代(イエロー・ポップ、ディスク・ユニオン、シスコ、ゼストです)。そして浮かび上がるのは、好きなものが何も変わっていない自分は、成長しているのか、停滞しているのかという疑問。

ただ確かに15年前にはDAFT PUNKもいなければ、Ivan Smaggheもいなかったし、UFFIEなんて生まれたばかりだったわけだ。そしてミシェル・ルグランと同時にアシッドやらエレクトロをターンテーブルに乗せている30代になるとは想像もしていなかったのである。

「情熱とエスプリ」…そこだけは全く変わらないつもりでいようと思うよ。
by cherchemidi | 2007-03-28 13:17 | de la musique
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par 梶野彰一
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