VOYAGE(S) EN UTOPIE
c0075562_541264.jpg


JLG, 1946-2006

JLG=ジャン・リュック・ゴダールのレトロスペクティヴがポンピドゥー・センターで開催されているというので、行ってみた。

c0075562_538382.jpg



毎日スクリーンでは彼の映画が上映されているようだし、それに合わせての大規模な回顧展…のようなものを期待していたのであるが…。
そんな安直な展示はJLGの生きているうちに期待する方が間違っているのである。

VOYAGE(S) EN UTOPIE = TRAVEL(S) IN UTOPIA
であるが、サブタイトルとして
「À LA RECHERCHE D'UN THÉOROÈME PERDU」とある。
「失われた定理を求めて」

言うまでもなくプルーストをもじったものである。

で、その定理とは?

c0075562_540671.jpg



展示会場は3つのスペースに区切られている。

「AVANT-HIER」
「HIER」
「AUJOURD'HUI」

「おととい」「昨日」「今日」

いくつものスクリーン、いくつもの映像、音が溢れるが、
さっとみる限りでは、ゴダールの映画はあまりなく、、、
1930年コクトーの詩人の血から…2000年代のリドリー・スコットまで。


c0075562_5402586.jpg

c0075562_5404537.jpg

c0075562_5391832.jpg


床や壁に書かれたメッセージや、象徴学的なシンボルの数々、そして溢れ返る映像…。
それらはここを訪れ見る者の中で、どう結びつくよう仕組まれているのか。

実のところ、その崇高たる神の定理のヒントさえつかめないまま、会場を後にするのである。。。
ここでいう神はもちろんJLGである。

c0075562_5462389.jpg



そういえば、展示のイントロダクションはこんなテキストから始まっていた。
「多くの人にとって、ジャン=リュック・ゴダールの名前は、もはやピカソのそれと同様に伝説めいている。どちらも20世紀において革命的なものの見方を与えたという意味において…」

たしかに。そこだけはそんな僕にでも大きく頷くことができた点であった。


そして僕にとってはJLGは偉大な映像作家であると同時に、
フランス語がいかに美しい言葉かを発見させてくれた偉大なる詩人でもあった。


この失われた定理を求める桃源郷の旅は8/14まで行われている。
機会があれば、ぜひとも、どうぞ。


それから、この機にポンピドゥーが出版した「JEAN-LUC GODARD: DOCUMENTS」はこれまでにない切り口でJLGをまとめたおもしろい本でした。DVD付。
by cherchemidi | 2006-07-27 05:45 | et cetera...
<< new born MANÈGE >>



par 梶野彰一
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
monologue
photo
à la mode
de la musique
j'aime le cinema
et cetera...
Qui est vous, Shoichi Kajino?
mailto: atelier (at) lappareil-photo.com

casinodeparisをフォローしましょう
140 caractères "maintenant"
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧