Sheitan
c0075562_2173277.jpg


フランス映画祭期間中の金曜深夜、急遽公開、さらに監督の来日も決まった作品「Sheitan」を観るはめに…。
なんて消極的な書き方をしたのも、ポスターをご覧頂ければ一目瞭然のホラー。僕はあまりホラーというものに興味がないのです。いくらフランス映画とはいえ。
さらに映画祭中の劇場で予告(ぜひオフィシャルサイトから観て下さい…)を観て、いくら好きなヴァンサン・カッセルが主演だからといって、そんな血が飛び散るようなホラーは観ないぞ、と決めておりました。
TTCやらその周辺から出てきたという監督、キム・シャピロンのことを聞いても…さほど心は動かず…。

実はその夕べにはNOUVELLE VAGUEとして(あるいは個人的にはVOLGA SELECTとして)知られるマルク・コランと彼女のマリナが来日していて(彼女のCDのジャケットもデザインさせていただきました…)、またもお決まりの日仏学院ブラッスリーでのコンサートに顔を出し、そこでBUREAU EXPORTのY嬢に映画のチケットとともに誘われるという、理由があったり。
さらにその直後には、また「高いところに昇れるし…」というのが主なきっかけでのぞいた「WING SHYA」のエキシビジョンのオープニング・パーティ。六本木ヒルズ52Fにちょうど映画の始まる直前の23時半まで居合わせた…なんて都合の良すぎる物理的要因も加わって、結果として、すでに積極的にそのスクリーンへと向かかう決意を固めてしまったのです。

直前にまたも劇場でヴァレリーと出くわし、「さあ! アニエス・ベーのパーティ(フランス映画祭関係者がたくさん参加してた神谷町で行われていたパーティ…)に行くわよ! はい、車に乗って!」というお誘いさえも、ギリギリ車の前まで行きつつも、「やっぱり行けません…」と断ってしまうほどに…固い決意(笑)。

ああ、果たして、そんな経緯で何故かスポッと観に行ってしまった「Sheitan」

結果は、最高でした。
全然ホラーじゃない! 
面白すぎる。安直なこんな言葉で恥ずかしいけど、ヤバすぎです。
ヴァイオレンス、ドラッグ、セックス、スプラッタ、…どうみてもネガなファクターが並びながらも、フランスの田舎で暮らす叔父の役に見事にはまったヴァンサン・カッセルが登場した瞬間に、全てがOK、笑って楽しめる映画になってしまったのです。
この作品も今後絶対日本公開が決定することを祈って(笑)、これ以上のネタばれはなしにしておきますが、弱冠何歳? 明らかに20代中頃のキム・シャピロン監督、一気にファンになりました。
あんなヤバいヴァンサン・カッセル、他では見られないと思います。
(そして、この映画のヴァンサンがヤバすぎて、やっぱり、もう日本では見れない…かも…と不安になってしまいました)

c0075562_2284721.jpg


断然、この「シェイタン」、今回の映画祭の僕のウラ・ベスト作品でしたよ!
さすがに深夜のスクリーン7(いつもは「スターウォーズ」や「ナルニア国物語」みたいなのやってるヴァージン・シネマ最大のスクリーン)には人もまばらでしたが、これは観て損はなしの傑作・問題作でした。
フレンチ・ヒップ・ホップ…という切り口もあったりで…。
無理矢理誘ってくれたY嬢、そしてこんな問題作を招待してくれたユニ・フランスさんに感謝!


ちなみに、今年のフランス映画祭でのベストはと聞かれたら、僕の場合は、唯一の賞である観客賞を取った感動の「戦場のアリア」なんかではなく、絶対に絶対にミヒャエル・ハネケ監督の「隠された記憶」でした。

もうある意味「ピアニスト」以上の問題作です。
全然別のベクトルに最高なのです!

これはまた別の機会に書きます。
いや書けないことだらけなのです。
by cherchemidi | 2006-04-07 02:16 | j'aime le cinema
<< THE VIVIANS Cherry Blossom ... >>



par 梶野彰一
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
monologue
photo
à la mode
de la musique
j'aime le cinema
et cetera...
Qui est vous, Shoichi Kajino?
mailto: atelier (at) lappareil-photo.com

casinodeparisをフォローしましょう
140 caractères "maintenant"
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧