LOGORAMA
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7月のことだけど、突然「H5の作った短編の試写があるからこれからCANAL+まで来ないか?」と呼び出された。「CANAL+」調べてみると16区のはずれ、すでに郊外だったが仕方なくRERで向かう。

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| LOGORAMA, un film de H5 |


ほんの10分ほどの短編アニメーション「LOGORAMA」はグラフィック・デザイン・チームであるH5の3人のグラフィストによる初めてのスクリーン作品となる。
すでに今年5月のカンヌの評論家週間をはじめいくつかの映画祭で上映されたと聞いたが、これ、よく本当に上映できたな…というほどの問題作である。
というのもこの映画に出てくるキャラクターはすべてが実際のロゴマークだったり企業のキャラクターだったり。たとえば、まず舞台となる街全体はロゴ・マークで形作られていて、登場する警官役はミシュランのビバンダムくん(たち)だし、エッソ・ボーイ&エッソ・ガールに、ハリボー坊や、さらにはマクドナルドのドナルドがマッド・ピエロになって登場するわ、動物園にはラコステのワニがいるわ…(笑)。それら全てが許可なしで登場するのだ。
本当にスクリーンから目が離せないのである。おそろしくディテールに拘った映画だから、おそらく繰り返し見れば見るほどに新しい発見があるはずだ。

これまで音楽まわりのアートワークからスタートして、ついにはビッグ・メゾンのファッション系のCIやら、大きな企業の広告映像までを手がけてきたH5。
そんな仕事の中で扱うことも多かったであろう「ロゴ」「商標」。強い権利意識で守られたそれら「ロゴ」「商標」といったものに、本当に嫌気がさしていたんだろうというのは強く感じられるが、あまりにアイロニカルなそのストーリー展開は、どう考えたって今後一大スキャンダルになりそうだ。
その挑戦的なH5も素晴らしいが、それを堂々ディストリビューションできるCANAL+もすごいと思った。


その尺の短さやスキャンダル性からも、メディアとしてはスクリーンよりもゲリラ的なYouTube向きという気もしなくもないのだけれど、現在のところリーク映像は見当たらず。

なぜ今思い出したように書いているかと言うと、何をかくそう今夜、パリの装飾美術館(Musée des Arts Décoratifs)でプロジェクションがあるというのである。
急な告知だけれど(それもパリだし…)、見れそうならぜひこの機会にスクリーンで見ておいた方が良い短編だと思う。(詳細)

もちろんいくつか日本の有名企業のロゴも登場する。さて日本のスクリーンで見られる日はくるのだろうか?


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その日は完成披露試写で、上映後カクテルが用意されて、多くの友人や関係者が集まった。H5の面々と再会、アレックス・ゴファーらにも再会した。そういえば、アレックス・ゴファー初期の「The Child」のクリップ(YouTube)にはこの「LOGORAMA」の原型が詰まっていたのを思い出した。
帰りにはいっさいロゴの入っていない真っ黒なこのポスターと、いくつか有名企業のロゴマークが「LOGORAMA」というタイトルの帯でざっくり隠された缶バッジとポストカードをもらった。

映画とは関係のない話だけれど、さすがCANAL+の試写室、仕切りのないソファーのような革張りのシートでとても心地が良かった。
by cherchemidi | 2009-10-29 15:57 | j'aime le cinema
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par 梶野彰一
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