次号のhoneyee.magが靴特集ということで、今回はたくさんの靴を撮影をさせて頂いた。
個人的に靴の話で言えば、去年からのローファー・ブームも一段落したところ。というよりも、以前にも書いた通り靴を大切に履けない性分で、例のG.H. Bassのペニーローファーはすでに2足履きつぶしてしまった…。 スリッポンの名の通り、毎日のように何にも気にせず裸足のままでつっかけていたし、この春から夏にかけては、海に行くにも、フェスに行くにも、ほぼ裸足にローファーを通していたせいだ。おかげで、いまも裸足になるとうっすらローファーのベロの跡が日焼けで着いてしまったほどである。 実はいつも夏の終わりに腕時計の日焼け跡を密かにうれしく思っていたのだけれど、今年はローファーの日焼け跡を密かに誇らしく思った次第。去年までのデッキシューズの日焼け跡とは違う。 さて秋も深まって、白いソックスが「IN」ですね(笑)。 実はこの白いソックスを意識するようになったのは、6月、編集部でチラリと見せてもらったTOM FORDのルックブック。白いソックスにローファー。「おお、秋冬はこれしかないでしょう!」と、即デジカメでメモった画像が出てきた。 その後、多くの方同様、マイケル・ジャクソンのかつての映像を多く目にする機会が増えたわけだが、僕が気になって仕方なかったのが、他でもない、あの白く輝くソックスであった! それから8月、表参道ヒルズにオープンした「BLACK FLEECE」。残念ながらオープニングには行けなかったのだけど、後日、その際のプレゼントを頂いた。箱を開ければ、そこにはペアで白いソックス! それもトリコロールのライン仕様。 THANK YOU, THOM !! 自分としてはやはりトムはトムでもフォード氏よりはブラウン氏だが、こうして白いソックスで二人のトムが繋がるとは…セ・ラ・モード。 さてさて、例のBassのペニーローファーはから一転、白いソックスにあわせて履いているのは、もっぱらGUCCIのビットモカシンだ。会う人会う人に、「え、なぜ GUCCI?」と指摘されている通り、たしかに、このイタリアン・ブランドがフランス偏愛者の自分の中で“復活”するとは不思議である。そう、何を隠そう“復活”なのだ。 では、ビットモカシンについてのエトセトラ。 '90年代初頭、アワ・マスター(導師)であった瀧見憲司氏が履いていたのが、ダファー・オブ・セント・ジョージのビットモカシン。黒のレザーのローファーで、ビットの下には恐れ多くもグリーンとレッドのあのGUCCIを彷彿とさせるカラリングのリボンが敷いてあるという代物。これは、確かすぐ後にロンドンで同じモノを買い求めて愛用した。 そして次は小西康陽氏だ。いや、決して時間軸的に次というわけではなく、小西さんといえばずいぶん昔からGUCCIのビットモカシンを履いていたという印象がある。スコットランド・チェックのミニスカートに白いハイソックスにヴィブラム・ソールのビットモカシン。僕にとって一時期の小西さんのイメージはそんな感じだ。 そんなわけで、若気の至りか当時の円高のおかげか、僕もパリ/ロンドン/カンヌ(イタリアは行ったことなかった)訪れる街々でGUCCIのブティックを探しては金/銀のバックルやらレザー/スウェード、黒/茶、なんて仕様違いを探していたこともあったものだ。 そんな話も今や昔。今や思い立てばすぐにネットで検索…、黒のレザーと茶色のスウェードの2足、どちらもヴィブラム・ソウルで金のバックルのモデルを、さっそく買い求めた今日この頃である。 (ご存知の方も多いと思いますが、honeyee.com編集長も今季はGUCCIです) 「おしゃれは足下から」…というのはもはやずいぶん使い古されたクリシェだけれど、特にパリなんかでは、すぐに「足下を見られる」わけで、今も文字通り有効であることを感じるのだった。
by cherchemidi
| 2009-10-14 01:56
| à la mode
|
カテゴリ
monologuephoto à la mode de la musique j'aime le cinema et cetera... Qui est vous, Shoichi Kajino?
140 caractères "maintenant"
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||