église du jour

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上五島滞在の最後の日は、早朝に雨の音で目が覚めた。その通り雨は明るくなる頃には止んでいて、僕らの帰りの船は正午すぎだったので、どうしても訪れてみたいと思った頭ヶ島教会まで足をのばしてみることにした。
これはフィールドワークというべきか、観光というべきかはもう曖昧で分からない。

途中、入り江があって湾とその向こうの山々から沸き上がる霧に見とれて写真を撮っていると散歩中のおばさんに声をかけられた。「きれいな景色ですね」と答えると「今日は海が凪ですからね」と。
入り江になっているとはいえ、確かにほとんど波はなくてスーパー・フラットな水面は、とても静かだ。そんな中、朝日によって気温がじわじわと上昇し、その水面、そして辺りの地面やアスファルトから湿度がじんわりと空へと吸い上げられていくのを見ていると、大きな何かに飲みこまれているような気になる。

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その後、目的の教会にたどり着くまで、その国道にはひとつも信号がなかった。交差点も数えるほどだし、土曜日の朝とあってか、すれ違う自動車も人もほとんどいないまま。その道を横切るのは赤いカニだけだ。30分ほど走ると寒気を覚えるような大きなトンネルを抜け、大きな鉄橋を渡った。橋の下には海流が渦巻いている。そう“頭ヶ島”は、また別の島なのだ。その鉄橋で一台の対向車とすれ違ってからは、また誰の姿も目にしないままで教会に着いた。


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| 頭ヶ島教会、上五島町 | photo: sk |


小さなその島の海に面した頭ヶ島教会は、石で作られた立派な教会(石造りの教会というのは西日本ではここが唯一、全国的にも極めて珍しいのだそうだ)。1917年に完成し、現在は重要文化財に指定されているという(wiki)。それどころかこの長崎・五島列島の教会群は世界遺産の暫定リストに入っている。
一歩中に入ると、がっしりした外観とはちがって、カラフルなステンドグラスの光が差し込む明るい聖堂に癒される。
聖堂の裏手には島の聖母像があり、その石垣の間にはまた真っ赤なカニが顔をのぞかせていた。

教会では誰にも会わなかったのだけど、人の声がするので海の方まで歩いていってみると、そこには小さなビーチがあって朝から子供たちが泳いでいる。
その海岸に向かってこれもきれいに石造りのキリシタンの墓が立ち並んでいる。
ちょうど教会前のバス停にバスも到着した。終点のそのバス停では降りる人も乗る人も誰もいなかった。


今回の上五島への旅でおとずれた教会はこんな感じ。
また機会があれば、五島の教会巡りはつづけてみようかと思っている。
by cherchemidi | 2009-09-14 20:53 | photo
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par 梶野彰一
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