| OLYMPUS "Ecru" | カメラの話。 20代の僕のカメラは、この白いオリンパスだった。 「Ecru」というフランス語の名前が付いている、限定20000台のうち2台が家にある。 当時からの友人なら、僕がいつも首からこのカメラをぶら下げていたことを覚えているはず。 このカメラといっしょに何度もパリに行ったし、日本のいろんな街にも行った。 それだからオリンパスからPENのデジタル版に白いモデル(E-P1 WHITE)も出るというのを知って、ずいぶん期待させられていた。この白と生成(フランス語でEcru)の組み合わせのオリンパス、イコール、僕にとっては、即座にこのカメラ「Ecru」を思い起こさせたからだ。 OLYMPUSのE-P1が発売になった時期にはパリにいたので、日本に戻ってからさっそく店頭に実物を見に行った。実のところレンズのマウント、いやレンズそのものを増やしたくはなかったこともあって購買意欲はさほど大きくはなかったのであるが、いかにもデジカメ最新機種然としたそのたたずまいは、僕の衝動買いをうまく回避させてくれたというわけである。 最近のカメラは、その「家電」のようなデザインがとても悲しくて、多くのデジカメにはカメラ自体に愛着が持てないことが多い。 それだけが理由ではないのだけど、なぜか最近はフィルムのカメラをバッグに放り込んでいる。いつ現像できるか分からない36枚撮りのフィルム。現像して写真になったときにはすでに「思い出」となっているその時差は、デジタルの即時的かつ経済的な便利さとは真逆の魅力である。 そうそう、オリンパスといえば、この「O-Product」もそのデザインで衝動買いした。 | OLYMPUS "O-Product" | 当時、松浦弥太郎さんに教えてもらって中古カメラ屋を探して回った記憶あり。これも20000台の限定で、当時はプレミアも付くほどだったような…。 ユルゲン・テラーがこのカメラを手にした写真もどっかで見つけた。 「Ecru」とこの「O-Product」は見た目はまったく違うけど、レンズはどちらもオリンパスの35mm F3.5の単焦点。だからほぼ同じ写りをする。 デジタルカメラに関していえば、もはやそのスペックや写りはある程度からほぼ同じなのだから、思い切ったデザインのデジタルカメラが生まれてくればいいのに…と切に願っている。
by cherchemidi
| 2009-07-30 14:08
| et cetera...
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monologuephoto à la mode de la musique j'aime le cinema et cetera... Qui est vous, Shoichi Kajino?
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