cahier de la vie
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| 暮しの手帖 |

先日少し書いたジェーン・バーキンに会ってきたお話。
明日発売の「暮しの手帖」40号の巻頭15ページを飾っています。
彼女の今の言葉をなるべく多くそのままに伝えられるように、多くのページを割いて頂き、
一生懸命にまとめてみました。多くの人にお目通し頂ければ幸いです。

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| Jane B. | photo: sk |

編集長の松浦弥太郎さんから連絡を頂いたのはまだ昨年秋のこと。
「来年春の号でジェーン・バーキンの記事を載せたいのだけれど…」と。
その時間のスパンの長さには驚いたが、その誌面を見れば、ひとつひとつの企画に丁寧な取材をして作っている雑誌だというのはあらゆる所から感じられる。

僕の方もゆっくりだったのだが、それから年末にかけてEMI FRANCEと連絡をとり、2月末に取材の時間を頂いた。

ジェーン・バーキンには2007年の来日の際、撮影をさせて頂いたりパンフレットをデザインさせて頂いたりでお会いする機会があった。
その前の取材は「relax girls」のためのインタヴューで、これは岡本仁さんから頂いた任務だった。ちょうどアラベスクのコンサートの皮切りの際であったはずだから、2002年の2月だったと思う。
Theatre de Chams-Elyseeであったそのコンサートではフェニックスのブランコとエディ・スリマンに出会い、バーキンのコンサートとの不思議な組み合わせに驚いたものだ。
ところが取材はパリではなく、リヨン近郊の小さな町で…というような話は前も書いたような気もするのでこの辺までにする。


今回は撮影をレティシア・ベナさんにお願いした。
エレン・フライス、林央子さん…と脈々とつながるPurple人脈のフォトグラファー。
彼女のとても女性的な写真は以前から好きだったので、一緒に仕事を出来ることをとても光栄だった。そしてレティシアもまたジェーンの写真を撮る機会があるなんて、と初めて会ったときから興奮気味に語っていたのである。
彼女の優しいオーラはジェーンのとてもいい表情をとらえていて、素晴らしかった。
もちろん僕もカメラを持っていたのだけれど、取材の方で頭がいっぱいだったのと、レティシアの邪魔をしたくなかったこともあり、ほんの数枚シャッターを切るにとどまった。

レティシアの素晴らしい写真のことはまた改めて書こう。


ヴァカンス先のノルマンディを朝でてパリに着いたと言う彼女は大きなバッグを抱えて現れた。
ジェーン・バーキン。彼女がどんなに素晴らしい人なのかはぼくの言葉では表せない。
あんなに飾らない素の人もいないし、あんなに強い人もいない、その上、なんでもふんわりと包み込むような柔らかさもある。会うだけで泣いてしまうファンがたくさんいるのも本当に納得出来るほどに、彼女には不思議な安堵感と包容力のようなものがあるのだ。

インタヴューは彼女の幼少時代から「暮らし」全般、そして人権運動にまで及んだわけだが、個人的には、やはり彼女からセルジュの話を聞くのは本当に感動的で言葉にできない感情に見舞われてしまう。もう耐えられない。
今回もインタヴューの最中、一度、ほんとうに胸がいっぱいになって、涙で言葉が出なくなってしまったことがあった。

彼女には言わなかったけれど、その取材の日の朝も僕はモンパルナスのセルジュのお墓の前で頭を垂れていたのである。

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| photo: sk |
by cherchemidi | 2009-05-24 21:22 | et cetera...
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par 梶野彰一
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