Broken English
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| Zoe Cassavetes | photo: sk |

ゾエ・カサヴェテスが長編デビュー作『BROKEN ENGLISH』のプロモーションで来日したのは、もう2ヶ月も前になる。遅ればせながら、取材をした際の記事がhoneyee.comにてアップされました。

父、ジョン・カサヴェテスの映画は『こわれゆく女』『フェイシズ』『アメリカの影』『グロリア』など観たけれど、映画としてはっきり覚えているのは『グロリア』だけで、『こわれゆく女』と『フェイシズ』は何よりそのポスターのかっこよさで記憶している程度であったことを恥ずかしながら告白しておく。『フェイシズ』はサウンドトラック盤のジャケットも素晴らしかったからジャケ買いしていた。

ゾエ・カサヴェテスには、大きな女性、という印象がある。背格好というのではなく、言動が直接的で大胆な印象があってそう思うのかもしれない。
ジャン・トゥイトゥに「明日東京でゾエに会う」とメールしたら、「私の妹だと思って丁重に接するように…」と返事が来た。ゾエの初めての作品『MEN MAKE WOMEN CRAZY THEORY』はA.P.C.からDVDでディストリビュートされていた。

その短編から8年の沈黙は長過ぎたようにも思うが、どちらにしても、あのニューヨークのインディペンデントな雰囲気を漂わせたままの初の長編はよくもわるくも期待通りであった。個人的な印象としては、ニューヨークの映画はよくしゃべる…のである。『BROKEN ENGLISH』の場合も叙情というよりもダイアローグで足早に話が展開するというタイプの映画である。

ゾエに対して、ほとんどのメディアでの「新たなソフィア・コッポラ」的な紹介は、決して間違ってはいないけれど、正しいとも思わない。そうはいいながらも自分の取材でも当然のようにソフィアの名前を挙げてしまうわけであるが、映画そのものの描写や素材自体に多くの共通点はない。
あえて挙げるなら、その女性監督のインディヴィジュアルな面がのぞくファッションや恋愛観のようなもの。

むしろすぐに思い出したのは、この夏に観た才女ジュリー・デルピーの監督・脚本・主演作『パリ、恋人たちの2日間』という映画だ。フランス人の立場が男女逆ではあるが、ニューヨーカーとパリジャン、パリジェンヌの恋愛観の相違を描いたラヴ・ストリーとしてはどちらも興味深い。(ジュリー・デルピーは監督以上に脚本がすばらしい!)それにしても、パリジャン、パリジェンヌ…っていうのは、どんなに特異な生き物だろうか。あらためて嫌いになって、大好きになる。

ゾエはフランス人アーティストのスクラッチ・マッシヴと結婚して、パリに移った。その事実を知ってしまっていると、僕の印象ではパーカー・ポージ−演じる主人公のノラはまったくゾエにしか見えなくなってしまう。

何より彼女のセンスの良さを証明するのは『BROKEN ENGLISH』というタイトルで、全てのストーリーを言い表してしまっているところかもしれない。
by cherchemidi | 2008-12-23 16:28 | j'aime le cinema
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par 梶野彰一
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